ある日本人学生からの上州便り
2009 / 01 / 09 ( Fri ) あけましておめでとうございます。
読者の皆様方におかれましては、旧年中も大変お世話になりました。 とうとうタイムマシンは発明されませんでした。大陸の9割が消滅するほどの大洪水も発生しませんでした。何のこと?って思った方は2008年最初の日記を読んでみてください。 さて、年末年始は実家でゆっくりと過ごしてきました。バイトとサークルに追われた年末とうって変わった穏やかな日常。寒いかと思ったけど、今年の冬は暖冬なのか空っ風も平年より勢いがなく、私の頬をやさしく掠めていきます。穏やかなんだけど、今現在の不景気を身をもって実感することになりました。私の両親は共に自動車関連業界で働いているので、不況の煽りをまともに受けてしまっているとのことです。平常の生活が維持できなくなるほどの劇的な変化があったわけではありませんが、しばらくは以前より慎ましくする必要がありそう。 開発途上国の植林や天文学に興味があって、学校の図書室で『Newton』を読み漁っているような弟にそっちの方面に進まないのか訊いてみたら、『だって就職ないでしょ』と意外にシビアな答えが。彼は私と同じくクルマが好きで機械工学を志望しているけど、確かに人気の割に実績を伴わないバイオ系や ”理系の文学”ともいえそうな天文学に比べれば食いっぱぐれはないのでしょう。 私も高校2年まで理系で、それまでは工業デザイナーになりたいという確固たる目標があったのに、物理に挫折して、もともと国語が得意だったこともあって文系に転向。今はこの大学に身を落ち着けていますが、私の将来に対する展望は「イマドキの大学生」そのものと言えそうです。 やりたいことはたくさんあるのに、霧の中を手探りで彷徨っているようなもやもやとした感覚。果たしてこの2年で得るところがあったかといえば、同じ専攻の大先輩である村上春樹氏と同じ感想をもってしまいそうです。社会学や心理学のように小難しい統計的データを持ち出すわけでもなく、哲学や東洋哲学のようにそこに身を置いていなければ絶対知りえないような資料に当たったわけでもなく。一介の映画ファンの域を出ていない今の状況を憂いつつ、そもそもお前は大学に何を求めているんだという疑問も噴出してくるという堂々巡りに陥らないように身を引き締める必要があります。 今年の目標は基本的に去年と変わりません。美術でも、音楽でも、文章でも、もっともっと自己を表現することを推し進め、自分の作品を衆目に晒していきたいと思っています。ただ闇雲に表現するだけでなく、公的な場に自己の表現物を提示するということが最も重要です。 昨年と変わったことは、人と出会うことの素晴らしさに気づいたこと。出会いって本当に素敵ですよね。自分の世界を広げてくれるのですから。サークル活動も、上記と関連して今までより活発になっていくと思います。 昨年は後半から心がぐらぐらと揺れ動いてしまう状態が続きました。人と関わることで、今まで経験したことがないような感情が身体の奥底から湧き上がってきて、それが全身を覆うような感覚は移植手術を施した臓器が拒絶反応を起こしたかの如く得てして辛く苦しいものです。心穏やかに日常を過ごすということも大切なのかもしれません。しかしそれも人との出会いがあることからこそ体感できるもの。だから私は人と出会うことを拒絶しません。 昨年の反省と今年の具体的な活動方針についてはまた後ほどということで。 明日は雪が降るそうですね。朝目覚めるのが一段と楽しみになってきました。 それでは、今年もよろしくお願いします! |
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