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読書の夏、片思いの原動力。

  • Posted by: Rainyblue
  • 2008-08-30 Sat 14:45:41
  • Essay
授業が面白くない時は、読書に限りますね(笑)

適度に暗い大教室、抑揚がなく平板な教授の声、こんな環境では寝るか本を読めって言っているようなもんですよ。それにしても、授業がだんだんつまらなくなっていくのはどうしたものでしょう。前半の週に担当していた教授達は優しく熱心で、しかもトークの幅が広くて面白く、資格系の授業なのに熱心に授業を受ける気にさせてくれたのですが、そのうち窓際族みたいなオッサンや説教臭いジジイが現れるようになり、途端に冷めてしまいました。

本自体はとても好きですが、私は人よりも本を読むのが遅く、たいてい人の2~3倍はかかってしまいます。1行が理解できないとその1行が理解できるまで立ち止まるか、前に戻ってしまうからなのでしょう。だから、友人が読書家だとそれだけで尊敬することにしているし、速読に憧れることもあります。速読といえば、司馬遼太郎は一編の歴史小説を執筆するのに資料としてトラック1台分の本を買い込み、1ページを読むのにかかる時間は約1秒だったといわれています。中谷彰宏は、90分の授業中に10冊の本を読み終えることができたと著書で豪語しています(中谷彰宏『大学時代しなければならない50のこと』より)。一体どうやって90分間に10冊も本を読むことができるのか見当もつきませんが、私は人の話す速度くらいで文字を追わないと読んだ気にならないというか、心に沁みてこないのです。本をたくさん読めば少しは読むスピードも上がるのでしょうが、今のペースを守ろうかなとも思っています。

当然、私の読書量は人よりも少ないかもしれません。文学部に合格した時、母親に「本も読まないのに文学部(笑)」と祝福されるついでにからかわれました。こんな私でも現代文が一番得意だったんですけどね…。

それでも、夏は本を読む口実が見つかる季節です。そのひとつめは、長い夏休み。ふたつめは、夏の文庫本キャンペーンです。新潮文庫、角川文庫、集英社文庫などの大手レーベルがそれぞれ「夏の100冊」を選定し、2冊買うと必ずプレゼントがもらえるのです。この時期に書店の文庫本コーナーに行くと、各レーベルが選定した「夏の100冊」がカラフルな帯を纏ってずらりと平積みにされている光景をよく見かけます。特に角川文庫のプレゼントはクオリティが高く、といってもブックカバーなのですが、毎年「ケロロ軍曹」のブックカバー欲しさに2冊買っていました。

高校1年の時は、中学時代からずっと好きな星新一の作品を2冊。彼はショートショートの第一人者として知られていますが、高いSF性と不条理な結末が藤子F先生のSF短編に通じるところがあって好きなのです。高校2年の時は確か『ダ・ヴィンチ・コード』の小説版を3冊買った記憶がありますが、映画も見てないしその本もろくに読まなかったような…。高校3年の時は『新耳袋―現代百物語〈第1夜〉』(著:木原浩勝/中山市朗)と、『NHKにようこそ!』(著:滝本竜彦)を買いました。これは2冊とも読んだのですが、『新耳袋』シリーズはいわゆるショートショートの怪談集みたいなもので、当時は結構流行っていたらしく弟も気に入って高校に持ち込んだりしていました。『NHKにようこそ!』は、いわゆるライトノベルの範疇に含まれると思いますが、その独特で軽い口語調の文体に最初は戸惑いました。これは漫画版・アニメ版の方が面白いかも。浪人時代は勉強、大学1年の時は他のことにかまけて文庫本キャンペーンになど目もくれなかったようです。

そして今年は、エコバッグがもらえる新潮文庫を2冊追加し、角川文庫の2冊も含めてさしあたり以下の4冊を購入して読み進めています。今年は角川文庫のラインアップが面白そうで、「ゲゲゲの鬼太郎」のブックカバーも狙ってあと2冊プラスかな(他にエヴァやスヌーピーのブックカバーもあります)。

森絵都『いつかパラソルの下で』(角川文庫)
山本文緒『ファースト・プライオリティー』(角川文庫)
重松清『きみの友だち』(新潮文庫)
向田邦子『思い出トランプ』(新潮文庫)

基本的に、書店に置いてあるパンフレットや裏表紙のあらすじを読んで興味をひかれたものを選びました。重松清の『きみの友だち』は、こういう暗めの青春物語が好きだというのもありますが(でも明るく爽やかな青春物語はトラウマ級に苦手)、今映画が公開中というのも決め手でした。向田邦子は「テレビ文化論」の授業で扱われていて気になっていたし、最近テレビやラジオでよく特集されているのを見かけるので。どうやら私が今のところ興味をひかれるのは直木賞系の現代文学のようです。最近伊坂幸太郎が人気で、ラインアップの中にあったので読んでみようかとも思っていたのですが、ミステリは疲れそうなのでひとまずパスすることにしました(近いうちに読みたいとは思っていますが)。

このうち山本文緒の『ファースト・プライオリティー』は読み終わりました。31歳の女性のそれぞれ最優先なことをテーマとした31篇の短編集で、1篇が10ページ弱なのでスラスラと読めます。特に「バンド」「庭」「小説」の3篇に心惹かれました。ラストを飾る「小説」の最後の行で、片思いは苦しくもどかしいが、そのもどかしさが自分を動かす宝物なのだと主人公が知るくだりは特に気に入っています。私の心境も似たようなものです。人生片思いだらけ。別に異性に限ったことではありません。受験は志望校への片思い、就職活動も企業への片思いだと考えれば、なんと人間社会は片思いに溢れていることでしょう。

先日購入した新書のうち、押井守の『凡人として生きるということ』は既に読み終わりました。押井監督の人生論で、結構売れているらしく大型書店でもあまり見かけないし、アマゾンのランキングでも100位台に入っていたこともあるようです。書いてあることは至極真っ当で、「若さに価値などない」というくだりは、将来に漠然とした不安を抱え、ともすれば生き急ぎがちな学生には心強い言葉になると思います。特に第3章の「勝負論」には大きくうなずいてしまいました。ただ、最後の章の「格差論」は、現状認識が少々甘いかなと。なるほど今メディアで流布されている格差社会批判は空虚な現状追認に過ぎずルサンチマンを煽るような内容なのは確かですが、少々の格差はおおらかに認めろとか格差社会批判の行きつく先はヒトラーやポル・ポトだというのは少々酷い気が。森永卓郎が指摘するように、現在の日本は開発途上国並みの貧困国に陥ろうとしているし、実際に餓死者も出ているのです。今の格差はとても「おおらかに認められる」レベルのものではない気がします。格差そのものよりも貧困層の増大が何よりの問題です。今、若者に小林多喜二の『蟹工船』が売れているのはどういうことでしょうか。押井監督は学生運動経験者だと本書で述べていますが、マルクスの『資本論』の解釈論争と内ゲバに終始した学生運動とは違い、今貧困に喘ぐワーキングプアの若者達が何らかの行動を起こせば、それこそ今の日本社会を少しでも変える原動力になるのではないでしょうか。

カタい話はこれくらいにして、今日は東京都現代美術館に「スタジオジブリ・レイアウト展」を見に行ってきました。16:00の入場開始までには少し時間があったので、同時開催の特別展「パラレル・ワールド もうひとつの世界」も見てきました。「スタジオジブリ・レイアウト展」はチケットが予約制で、しかも平日の最終入場回だというのにかなり混んでいて、最後の方はかなり急ぎ足になってしまい、閉館間際にやっと見終わりました。スタジオジブリ作品のレイアウト画がこれでもかと展示されていて、アニメーターの絵はパースの狂いもなく、破綻がない絵で、見ていると絵の勉強になります。正確さが要求される現場だからでしょう。これから見に行く方でゆっくり見たいという方は見終わるまで少なくとも3時間以上は見積もっておいた方がいいと思います。あとカタログは内容がとても充実しているので購入をお勧めします。

本屋で本のタイトルを眺めていて、面白そうな本を発見した時のワクワク感っていいですよね。本の寿命は短く、平積みの期間は1週間、長くて2週間だと聞きます。だからこそ、本屋は行くたびに新鮮な発見を私たちにもたらしてくれます。それゆえ、「本は見つけた時が買い時」と肝に銘じておかなければなりません。私にとっては、「読書の秋」ではなく「読書の夏」なのかも。

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