青い空はポケットの中に - 2009年08月

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繋がっている感覚

  • Posted by: Rainyblue
  • 2009-08-06 Thu 01:42:29
  • Essay
さてと……どこから話そうかな。

日々洪水のように流れていく出来事を少しでも堰き止めるためには、日記は毎日書くべきもの。そうでない自分は、轟々と流れる川に時折漂流してくる小枝や空き缶を拾い上げ、それらをちまちまと寄せ集めるかのごとくとりとめのないエピソードを抽出する、そんな肌感覚で日記に仕立て上げています。

とりあえず話すと、今日は「絵画会2年生展」に行ってきました。場所は原宿デザインフェスタギャラリー。原宿に行くたびに不思議に思っていたあの仰々しい建物(その隣の店で買い物をすることがあるので)。そうか、そういう施設だったんだと今日初めて知ることに。元はアパートのようだけど、アート系ではよくある活用法ですね。

恐る恐る入口をくぐると、2年の個性派男子2名がお出迎え。それから幹事長と出くわすと、1年のT君もいました。ほどなくして2年のI君も現れ、意外な活況の中でしばし談笑してその場を後に。さすが原宿という土地柄、私が受付で駄弁っているとひっきりなしにお客さんが入って来ます。もう累計で100人を超えたらしい。ううむ、やっぱ場所って重要なんだね。

作品を見ていて、2年生は次第にそれぞれの個性を確立しつつあるなと。絵を見て、「あ、○○さん/くんの絵だ」とか「この絵、○○さん/くんらしいね」って思ってくれれば、それはもう自分らしさを確立しつつあるということ。

自分の胸に手を当ててみれば、そんな彼/彼女らがちょっと羨ましい。今でも私はどんな絵を描きたいのか、一向に分からないから。ガキの頃から外で遊ぶのが嫌いで、ずっと絵を描くか本を読むかのどちらかしかしてこなかったのに、高校+浪人の4年間というブランクが響いて、「描きたいモノ/コトが分かっている感覚」を失ってしまったんだろうか(ただし、画力はほとんど変わってないと思う)。そしてそれは未だに取り戻せていない気がするのです。

どんなことでもそうだけど、そんな「分かっている感覚」を自分のものにするには、反復が一番手っ取り早いというのは、たぶん多くの人が経験上知り得ているはず。音楽なら、たくさん聴き続けているうちに「好みの音」や「好みのジャンル」が分かってくるだろうし、ファッションなら、試行錯誤と失敗を繰り返すうちに、その人らしいスタイルやテイストが築き上げられていくだろうし。

だから身も蓋もないことを言うと、昔みたいにたくさん絵を描いていこうと決意しました。大学に入ってから思いっきり多趣味になってしまったので、とにかく絵を描くための「時間」を作ることにします。あれもこれもと欲張りたい性分だから、それこそ時間を大切にしないと。

時間で思い出したけど、テスト&レポートも先月で終わり。……と書いたのはいいけれど、7月末に書いた日記の下書きファイルを開いたら、「テスト&レポートも今日で終わり」と書いてあって、ああ、しばらく日記書いてないなあと、否が応でも時の流れを実感せざるを得なくなりました。

それからレポートの総字数をざっと計算してみたら、約19,000字にも達していました。約2万字か。今学期はレポートばかりだったので1万字以上は書く必要があったのですが、そうすると規定字数の1.5倍は書いた計算になります。

文章を書くことは好きだけど、日記でもレポートでも、書き始めるまでが遅いのが悩みの種。並はずれて遅筆というわけでもないけれど、エンジンが掛かるのが遅くて、低回転の加速は鈍く高回転の加速は鋭い、みたいな。クルマつながりで『頭文字D』風に表現すれば、さしずめ「ピーキーな特性の高回転型NAエンジン」といったところかな。一度加速に乗ると夢中で書き続けられるんですけどね。

さて、日記のタイトルは、最近ハマっている「ドラクエ9」のこと。発売日に速攻で買い、10日程度でクリアして、もうプレイ時間は100時間超え。今回は「クリア後が本番」という前代未聞な、「ポケモン」的スタイルが特徴で、なるほどプレイしてみるとそういう楽しみ方もあるんだなって実感できます。

前作「ドラクエ8」から大幅にスペックダウンしたDSというハードの賛否、それから「サンディ」なるコギャル風妖精が物語の主要キャラクターであることなどから、発売直後の評判はすこぶる辛辣なものでした。私も、「4」~「8」までの主要キャラクターにそれぞれ個性があるドラクエに慣れていたので、「3」よりも仲間意識が希薄で、単なる傭兵程度にしか感じられない今作の仲間キャラには違和感を覚えてしまったのが正直なところです。

しかし、クリア後からが本番といったように、外に持ち出して遊ぶようになれば、なるほど今作をDSで出した理由がなんとなく分かるし、これはDSでしかできないだろうなとも思うようになりました。

[【ニンテンドーDS】300万人のドラクエファンが欲しがる幻のアイテム『まさゆきの地図』]
[まさゆきの地図:キーワード解説]

上記のニュース記事にもあるように、今作は「すれちがい通信」が一番面白いと断言できます。それぞれ個性的なプレイヤーキャラクターがこちらにやってくるのも面白いし、何よりも「たからの地図」の交換が熱い。もうすれちがい人数は240人を突破したし、そのニュースにある「まさゆきの地図」(B15Fにメタルキングのシンボルしか出現しない)も入手済みです。

一部のネット上だけのスラングだけだと思っていたら、もう記事のネタにされるなんて、「ドラクエ効果」の凄まじさを実感します。今日も吉祥寺~渋谷~代官山~原宿~渋谷~吉祥寺と、電車内と歩いている間中すれちがい状態にしただけで約40人とすれちがうことができました。

レアな地図を得るためにネットで情報を得て(”今日×時から○で△の地図を配布します”、なんて告知が日に何度も行われている)、実際にその現場に向かうと、本当にその地図が受け取れるわけで、「ネット」と「リアル」の接続点を実感することができます。まさに「繋がっている感覚」とはこのこと。しかもゲームというバーチャルなメディアを媒介しているというのも、かえってそんな感覚を増幅させてるんじゃないかと思います。

「まさゆき地図」はとっくに入手していますが、今日だけで「ロッカー地図(レアアイテムが出る宝箱が大量に配置されている)」、「はぐれメタルオンリー地図」、「ゴールデンスライムオンリー地図」(すべて通称)という、メジャーなレア地図を3枚もゲットすることができました。私とすれちがってくれた見知らぬ誰かに感謝感謝。

この「まさゆき地図」を発見した「主人公名:まさゆき」さんは、たった1枚の地図から全国的にそれこそ「感染」を拡大させたわけで(もう日本の最北端・最南端のプレーヤーに伝染していることが確認されている)、なんだかコンピュータウイルスのようで、滑稽でもあり不思議にも思えます。

最後に映画の話でもしましょうか。誰に会っても、みんながエヴァエヴァ言っててうるさいので(ファンの方ごめんなさい)、夏のお勧め映画を2本挙げときます。『HACHI 約束の犬』(監督:ラッセ・ハルストレム、主演:リチャード・ギア)、それから『サマーウォーズ』(監督:細田守)。

前者は『ハチ公物語』(1987年)のハリウッド版リメイク作品。公開は8月8日。主演はリチャード・ギア。予告編を見て思わず泣きそうになってしまったので、これは泣ける、間違いなく。フジテレビが関わってるとか、どうせリメイクはつまらないとか、そんな色眼鏡で見ることなかれ。侮れないのは監督のラッセ・ハルストレムがクールで実直な映画監督だということ。こういう演出は堅実に構築してくれる……と思う。ギアとハチの触れ合いがいとおしい、そんな動物への慈しみまで感じることができるのではないでしょうか。

後者は『時をかける少女』(2006年)の細田守監督の最新作。8月1日公開。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』と同じく日テレが一枚噛んでいる作品。日テレの売り方を見ていると、どうやら細田氏を第二のジブリ、第二の宮崎駿にしたいんだろうなと見えます。

でも現状、日本のアニメは「ジブリ作品」か「それ以外」で、見られ方が180度異なっているので、それ相応の地位を築くのは並大抵に事ではないでしょう。それは、「ジブリ作品」は、「アニメ」という言葉が自覚的に用いられる文脈において、もはや「アニメ」ではなくなっているということ。簡単に言えば「オタク」を意識させないアニメ作品になっているわけです。

「アニメ」の「ア」の字を出しただけで「オタク」とレッテルを貼るのに、「ジブリ作品」だけは好きな子、少なくともうちの地元にはたくさんいました。サブカルチャーとの親和性が異様に高い文学部キャンパスに浸っていると忘れがちだけど、所詮田舎はこんなもんです。

で、この『サマーウォーズ』、前評判もおしなべて高いようです。予告編を見る限り「甘酸っぱい青春」、いやそれ以前に「地に足のついた日常」を描けるアニメ監督は、やはり細田氏が突出していると思います。それと持論だけど、「青春」を謳歌した人は「青春」を絶対に描けない。おそらく表現の突出と人生体験の突出は反比例してるはず。その必要がないから、と言ってしまえばそれまでだけど、だからこそ人は表現せずにはいられないんだろうなと。

それから、『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳別れの手紙』(ともにスティーブン・ソダーバーグ、2008年)を見ました。チェ・ゲバラ……とにかく驚嘆に値する人物だ。なぜそこまで己を律し、民衆のために尽くしたのか。伝記映画風の淡々とした構成の中からは明確には読み取ることができなかったけれど、ジョン・レノンが言ったように「20世紀で一番格好いい男」の異名は伊達じゃない。そんな気がします。

大学の授業が終わり、帰省にはまだ早い、そんな特に何をするわけでもない時間を過ごすことは、しかし本質的には同じ日々を螺旋のように反復しているような気分さえ生じさせます。あっという間に時間が過ぎていくような、でも同じところをぐるぐると回っているような。「あやしうこそものぐるほしけれ」と兼好法師が綴ったように。

夏ってきっとそんな季節。私は見てないけど、今やってるアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の「エンドレスエイト」も、きっとそんな気分を反映した代物なんだろう(もう8週以上も同じ話を繰り返しているんだって?……くだらない)。

今はまだ7月下旬、少なくとも私の中では。

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