青い空はポケットの中に - 2009年03月

Home > 2009年03月

2009年03月 Archive

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • Comments (Close): -
  • TrackBack (Close): -

ROUND TABLE featuring Nino@代官山UNIT

ROUND TABLE featuring Nino 「Distance」発売記念ライブ
@代官山UNIT
2009.03.21 (Sat)
OPEN / START : 18:00 / 19:00


ROUND_TABLE_featuring_Nino.jpg

[Set List]
01. Friday Night
02. 恋をしてる
03. Sayonara
04. Sunny Day
05. Groovin' Magic
06. ナガレボシ
07. Youngmen Blues
08. Rainbow
09. 宝物
10. 夏待ち
-----Encore-----
11. Let Me Be With You
12. Dancin' All Night


日本の音楽ユニット、ROUND TABLE feat. Ninoのライブに行ってきました。会場は代官山UNITで、キャパは600~700人くらい。今回は3rdアルバム『Distance』の発売記念ライブということで、公式サイトのメールマガジンで招待枠に応募したら運良く当選し、無料で招待してもらえることになりました。ラッキー!

ええと、おそらく知名度はそれほど高くないと思うのでざっと紹介しておくと、大学のジャズ研究会で結成され、1998年にメジャーデビューした北川勝利(Gt, Ba, Vo, Cho)と伊藤利恵子(Key, Vo, Cho)からなるポップ・ユニットROUND TABLEが、ヴォーカリストにNinoをフィーチャーして2002年から活動しているのがROUND TABLE feat. Ninoです。

本家ROUND TABLEの音楽性はいわゆる渋谷系で、私もすべて聴いているわけではないのですが、何枚か聴く限りではフリッパーズ・ギターの強い影響下にある、フォロワーと言っても差し支えないくらいのサウンドです。feat. Ninoの方はアニメの主題歌に起用されたことがきっかけで人気を獲得し、現在までに3枚のアルバムをリリースしています。それ以降はアニメの主題歌・挿入歌を数多く担当しているので、こちらはアニソンにカウントされることが多いようです。基本的にはジャズ・ソウルに裏打ちされた四つ打ちのハウス系ポップス&ギターポップを鳴らしています。私もたまたま深夜に流れていた某アニメのエンディングテーマに惹かれたことがきっかけで知ったので、アニメ経由のファンは多いと思われます。声優にもいくつか曲を提供しています。

1stアルバム『April』(2003年)は、タイアップ曲が少ない分、渋谷系色の強い作品に仕上がっています。スキャット、スカ、ボサノヴァなど、彼らのルーツを感じさせる曲もちらほら。アルバム全体の統一感ではこのアルバムが一番です。続く2ndアルバム『Nino』(2006年)は、アニメとのタイアップによるシングル曲が大半を占めるベスト盤的な内容。タイトル通り、Ninoの魅力が強くフィーチャーされています。有名曲・人気曲の多くはこのアルバムに収録されています。そして最新3rdアルバム『Distance』(2008年)は、タイアップは半分程度に抑え、バラエティに富んだ内容。脱「渋谷系」を感じさせる、しっとりとした大人のポップスがメインに据えられています。


ライブはほぼ定刻どおりに北川さん、伊藤さんをはじめ、バンドメンバーが登場して演奏開始。北川さんは非常にノリノリで、1曲目でひとしきり観客を煽った後、アウトロでNinoが登場。2曲目「恋をしてる」のイントロと共に歌い始めます。写真で見るよりも美人なお姉さんですね。本名・素性も一切不明で、人前にもめったに姿を現さない彼女のパフォーマンスに注目です。最初はかなり緊張している様子でぎこちなさが感じられましたが、次第にライブの波に乗れてきていました。彼女のヴォーカルパフォーマンス自体は、貫禄のあるプロの歌というよりもあどけなさを感じる歌声でしたが、逆にその場慣れしていない初々しさが好印象を醸し出していたのかなと。そもそもfeat. Ninoとしての正式なライブは今回が2回目ということなので、彼女が緊張しているのも頷けます。ただ、歌唱力自体は非常に高いポテンシャルが感じられました。

北川さん、伊藤さんをはじめ、バンドの演奏はさすが安定感のある盤石のパフォーマンス。確固たる音楽的素養に裏打ちされた演奏力をもっています。セットリストは『Distance』からの選曲が中心。5、8、10曲目は2ndアルバム『Nino』から、アンコールの2曲は1stアルバム『April』より。7曲目はROUND TABLEのインストで、その間にNinoが衣装チェンジしていました。

客層は男性が大半。私は行ったことがないけど、客のノリ方とかそういうのはやっぱアニソンライブのそれと近いのかな。いつも私がよく行く洋楽バンドのライブとは空気がちょっと違う気がしたので。私は招待枠で入場順が最後の方だったので、後方でゆったりと聴かせてもらいました。そもそも今回のライブ自体、当初はアニメイトでの購入者限定の招待ライブだったとのことなので、大半はアニメファンとういうことなのでしょう。ちなみに、このライブは4月1日にリリースされるROUND TABLEの4thフルアルバム『FRIDAY I'M IN LOVE』の発売記念も兼ねています。

私としては、大好きな「Rainbow」「夏待ち」の2曲が聴けたので大満足です。この2曲はfeat. Ninoを知るきっかけになった曲なので。2曲共にCDよりもスローなアレンジで、しっとりと聴かせてくれました。アンコールの2曲も素晴らしい。まだ渋谷系色が強い1st『April』から「Let Me Be With You」「Dancin' All Night」の2曲を披露。feat. Ninoの原点であるスキャット風味の前者、軽快なダンス・ナンバーの後者共にライブ会場と一体となったグルーヴを体感することができました。『April』で一番好きな「In April」が聴ければもっと良かったのですが(贅沢を言えば、『Nino』からは「パズル」『Distance』からは「茜色センチメンタル」「Oh! Yeah!」、セルフカバーで「横顔」「シンフォニー」も聴きたかった)、予定の60分を大きくオーバーしてアンコールを含めて90分以上も演奏してくれたのでそれ以上言うことはありません。

いつぞやの日記でも書きましたが、feat. Ninoはどうしてもアニソンにカテゴライズされてしまうので、渋谷系とアニソンの間で板挟み状態になっているのが今ひとつ知名度が上がらない原因かなと。渋谷系という「ジャンル」自体、90年代のバブル末期に持て囃されたカテゴリーで、今現在積極的に用いられるタームではありませんし(スピッツもデビュー当時は「渋谷系」にカテゴライズされることがあった)。ただ、開演前のSEで流れていたROUND TABLEの最新4thアルバム『FRIDAY I'M IN LOVE』『Distance』を聴く限り、脱「渋谷系」、脱「フリッパーズ・ギター」の方向性を模索しているようです。そしてその方向性であるしっとりとしたポップス路線で行くとすれば、彼らの個性が一層際立っていくのではないかと思います。

あまりJ-POPは聴く方ではないですが、今の日本にあって良質なポップスを提供してくれる稀有なユニットだと思うので、これからも元気に活動していってほしいと思います。ぜひ、全国ツアーを敢行するくらいの勢いでfeat. Ninoとして積極的なライブ活動もしてくれると嬉しいのですが。

ROUND TABLEのニューアルバムもリリースされたら是非購入しようと思います。良かったら本家のライブにも行こうかな。終了後、北川さんが物販ブースに現れ、観客一人ひとりにシールを手渡していて、私も彼から直接シールをもらいました。素敵なライブをどうもありがとうございました! 

ROUND TABLE feat. Nino - Rainbow


P.S. 明日(正確には今日)の朝に帰省します。オアシスのライブに行く日の朝には戻って来ます。ああまだチケット発券してないや。どうかAブロックでありますように……。ではまた。

Duffy@SHIBUYA-AX

☆Duffy☆
@SHIBUYA-AX
2009.03.17 (Tue)
OPEN / START : 18:00 / 19:00

duffy

[Set List]
00. Intro...
01. Rockferry
02. Hanging On Too Long
03. Serious
04. Rain On Your Parade*
05. Fool For You*
06. Warwick Avenue
07. Breaking My Own Heart*
08. Stepping Stone
09. Stay With Me Baby*
10. Delayed Devotion
11. Stop*
12. Mercy

*:新曲(7曲目は1stアルバム『Rockferry』の国内盤にエンハンスド収録)

イギリスはウェールズ出身の新人シンガーソングライター、ダフィーの初来日公演に行ってきました。会場は代々木第一体育館の横にあるSHIBUYA-AX(渋谷AX)。規模は1500人クラスです。5人来る予定だったのに2人しか来なかったのはまあいいとして……。

彼女のファーストアルバム『Rockferry』は2008年のイギリスで最も売れたアルバムとなり、プラチナ・ディスクを獲得しています。アメリカ、特にヨーロッパでも驚異的な売り上げを記録し、2008年に全世界で2番目に売れたアルバムとなりました(1位はコールドプレイの『Viva La Vida Or Death And All His Friends』)。

同時期にデビューした同じ英国出身のシンガーソングライター、アデルと何かと比較されることが多く、両者ともにグラミー賞の"Best New Artist"(最優秀新人賞)にノミネートされましたが、同賞はアデルに譲る結果となりました。ただし、ダフィーも"Best Pop Vocal Album"(最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞)を受賞しています。

イギリス最大の音楽賞であるブリット・アワード2009では、"Best British Female"(最優秀女性ソロ・アーティスト賞)"Best British Album ('Rockferry')"(最優秀アルバム賞:『ロックフェリー』)"Best British Breakthrough Act"(最優秀新人賞)を獲得し見事3冠を達成、名実ともに2008年イギリス最大の新人アーティストとなりました。

そんな彼女がAXクラスのハコで見ることができるのだからこれは貴重な体験です。ダフィーはバンドメンバーのK君に薦められたのがきっかけで、国内盤リリース直後に購入して聴いてみたところ一発で気に入りました。音楽性はモータウンなどの50~60年代R&Bを彷彿とさせ、ソウルフルなハスキーヴォイスが特徴です。我らが裏庭バンドでもタイトル曲の"Rockferry"を演奏しています。

エリック・クラプトンも彼女のアルバムを買ったそうなので、オールディーズやブルースが好きな人にも受けがいいと思います。実際、客層は明らかに年配の人も見受けられました。私もモータウン風のサウンドが好きなので(2007年にデビューしたイギリス出身のラッキー・ソウルというグループは特におすすめ!)。ビートルズだってモータウンの影響を強く受けていますしね。

さてさて、19:15頃に歌いながらダフィーの登場です。小柄なのは知っていましたが思ったよりもスリムなんですね。グラミー賞やらブリット・アワードやらで最近忙しいからでしょうか。黒のミニスカに白シャツという女子高生風ルックも似合ってる(笑) セットリストは全12曲。うち5曲が新曲です。ヒットシングル"Mercy"は最近某アパレルショップのCMでも使われ始めたらしいので、聴いたことがある人も多いと思います。

バックバンドはモータウン所属のメンバーということで、演奏も本物。出しゃばることなく、かといって埋没することなくダフィーの歌声を支えていました。ダフィーも控えめながらも素晴らしいパフォーマンス。マイクを振り回す仕草とか手の動きとかは何気に好きだったりします。

ダフィーの歌声は思ったよりもしっかり出ていて、歌唱も安定していました。新曲5曲のうち2曲はすでに知っていましたが、残る3曲ともなかなか良かったと思います。うち1曲は初披露だそうです。正味60分、アンコールなしのコンパクトなライブでしたが、新人らしからぬ安定感あるライブを披露してくれました。これは2ndアルバムも期待できそうですね。アルバム収録曲では"Delayed Devotion"が一番好きなので、歌ってくれて大満足。彼女自身の体験が基になっているそうで、MCからも思い入れが伝わってきました。

観客も押し合いになることなく終始穏やかなライブでしたが、ラストの"Mercy"はやっぱり一番盛り上がります。ダフィーもマイクを客席に向けたり、"Amazing Tokyo!"と言ってくれたりと御機嫌のご様子。そして歌い終わると颯爽と去って行きました。お決まりの文句かもしれませんが近いうちに戻ってくるようなことを言っていたので、夏フェスには来てくれるかな?

シンガーソングライターは何より歌声が命だと思うので、私がシンガーソングライターのライブを見るときは次の2点に注目しています。①ライブで歌声が出ているか、②ライブで音程を外していないか。当然口パクなど論外。まあ当たり前といえば当たり前なんですが、さらに③新曲が素晴らしいか(新人の場合は特に)、この3点が満たされていればもはや言うことはありません。

それで今日のライブを体験して、ダフィーはその3点とも満たしていました。これはなかなかできないことですよ。彼女はとてつもない本物の才能を持っている、そう確信しただけでも今回のライブは収穫がありました。ウェールズというイギリスの片田舎から出てきた小柄な女性は未来のビッグ・シンガーかもしれません。

Duffy - Mercy (Official Music Video)


※3月のライブ予定
・3月17日(火):Duffy@SHIBUYA-AX
・3月21日(土):ROUND TABLE featuring Nino@代官山UNIT
・3月28日(土):Oasis@幕張メッセ国際展示場

P.S.…3月12日(木)には、私の所属するバンドChaos And Creationが2回目のライブをやりました。場所は西武新宿線沿線にある沼袋サンクチュアリというライブハウス。ストロ-クス、オアシス、レディオヘッド、ニルヴァーナ、エリック・クラプトン、ザ・フーなど計8曲を演奏しました。ライブに来てくださった皆さんにこの場を借りて感謝申し上げます。

藤子・F・不二雄大全集刊行決定!!

7日朝、今年一番のビッグニュースが飛び込んできました。

2009年7月下旬より、小学館から『藤子・F・不二雄大全集』の刊行が決定しました! 

情報を提供してくださったkoikesan氏に感謝申し上げます。

■藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記 - 2009-03-06 ついに藤子・F・不二雄全集が刊行!!!
http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20090306

すでに公式サイトも開設されています。

■小学館:藤子・F・不二雄大全集
http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/

「藤子・F・不二雄先生の生み出された漫画作品完全網羅を目指し」という文言が頼もしく聞こえます。もちろん、不安要素がないわけではありませんが、今は刊行を楽しみに待ちたいと思います。

公式サイトの情報を整理すると、

・大きさ……A5版・並製
・ページ数……本文約300~600ページ(作品によって異なる)
・期間……第1期:2009年7月下旬~2010年6月
・巻数……第1期:33巻刊行予定
・刊行ペース……月に2~3冊
・第1期収録作品……ドラえもん/オバケのQ太郎/パーマン/エスパー魔美/キテレツ大百科/バケルくん/海の王子/ほか


となっています。第1期収録作品のうち、ファンとして注目すべきは、『オバケのQ太郎』と『海の王子』でしょうか。『オバQ』は、藤子両先生の合作かつスタジオ・ゼロ作品でもある『オバケのQ太郎』を指すのか、実質F先生単独作品である『新オバケのQ太郎』を指すのか(あるいはその両方?)は不明です。

前者の初代『オバQ』は、藤子不二雄A先生と藤子・F・不二雄先生の合作であり(当時は両者とも藤子不二雄名義で、合作も描いていた時期だった)、なおかつ石ノ森章太郎先生やスタジオ・ゼロ(1960年代にトキワ荘出身者を中心に設立されたアニメ・漫画制作会社)も作画に関わっており、権利関係が非常にややこしいことになっていると言われています。事実この初代『オバQ』は、今現在、再版要望が高いにもかかわらず絶版状態が続いています。

後者の『新オバQ』は、アニメ『新オバケのQ太郎』の放送に伴い、本作の人気に応える形でF先生の手によって1971~73年まで連載されました。多くの方が想像する『オバQ』のビジュアルイメージはこちらの方が近いと思います。何しろ、初代の連載初期はオバQの体型がややほっそりしていて、毛も10本(!!)ありましたから。『新オバQ』も文庫化されている数々の藤子作品に取り残されるかのように、人気・知名度ともに高いにもかかわらず絶版状態が続いています。ただ、こちらはF先生の愛蔵版ムック本や「熱血!!コロコロ伝説Vol.1」の付録等で再録・再版が実現しており、収録はほぼ確実と思われます。

『オバQ』の絶版問題は同じくF先生の作品で絶版状態の『ジャングル黒べえ』とともに、安藤健二『封印作品の闇』(大和書房)で紹介されました。『ジャングル黒べえ』は、先行したアニメ化企画の漫画版として連載された作品です。しかし当時台頭していた反黒人差別運動に巻き込まれ、『オバQ』の「国際オバケ連合」の回の描写が黒人差別であると反黒人差別団体の指摘を受けて小学館が当該作品を削除、余波を恐れたためか自主規制という形で『ジャングル黒べえ』の単行本も自主回収され、事実上の絶版となりました。

絵本『ちびくろ・さんぼ』もオリジナルが復刊されて再評価されている今、行き過ぎた反差別運動に巻き込まれてしまった罪無き作品たちを復活させるためにも、『ジャングル黒べえ』の収録も強く望まれます。

『海の王子』は、藤子先生初期の代表作で、合作名義となっています。この作品も収録されるとなると権利関係は解消されつつあるということなのでしょうか。

さて、大ファンとして気になるのは『ドラえもん』ですね、やっぱり。『ドラえもん』はてんとう虫コミックスで1~45巻まで刊行されています。しかし、全話が収録されているわけではなく、3割弱が単行本未収録作品となっています。しかし近年、未収録作品が『ぴっかぴかコミックス』、『カラー作品集』、そして『ドラえもん+(プラス)』等で補完されるようになりました。現時点では、未収録作品の割合は10%台になっているはずです。

しかし、それでも未収録作品はまだまだ存在しており、どうしても読みたければ『藤子不二雄ランド』を古書店で高い金を出して買うか、一度も単行本に収録されなかった作品の場合は国立国会図書館にまで赴くしか術がありません。

そして全集の刊行が決定した今、小学生の頃から『ドラえもん』を全話読破したいと願い続けてきたファンとしては胸が高鳴るばかりで眠れません。富山大学の横山泰行教授による「ドラえもん学」によれば、『ドラえもん』の短編作品数は1,316話となっています。あと1年もすれば、1,000話以上にも及ぶ『ドラえもん』の全作品が手元に並ぶようになると思うと、ああもうなんて言葉に表して良いやら……。是非、欠番無しでの全話収録に強く期待したいと思います。

あとは、価格はどれくらいになるのかな。A5版という大きさは漫画としてはかなり大きく、読みごたえがあるし永久保存版として最適だと思います。最初にこの知らせを聞いたときは並製という言葉から『手塚治虫全集』(一般的な漫画の単行本とほぼ同じサイズ)のような本を想像してしまっていたので、初見の人でも気軽に手に取ってもらえるような全集になればいいなあと勝手に思っていました。しかし、落ち着いてよく考えてみたら、A5版という大きさ、そして”大全集”と銘打った刊行物である以上、1冊1,000円以上するのは確実でしょうし、さらに言えばマニアも納得する、文学全集と同じように、原典としても通用する全集であって欲しいとも思うようになりました。それでも、どこの書店でも見かけられるようになればいいなとは思いますし、『石ノ森章太郎 萬画大全集』のようにセット販売のみではちょっと……とも思います。まあそこは大出版社の小学館ですから大丈夫だと思いますが。

このニュースは昨日3月7日に発行された『映画ドラえ本2009』誌上で重大発表として告知されているということなので、夜が明けたら早速買いに走ろうと思います。同じ日に公開された、映画『新・のび太の宇宙開拓史』も今週中には見に行くつもりですし。これが最初の公式発表ということになります。

加えて言及しておくと、もう既に様々な藤子ファンブログでも言及されている通り、台詞の修正はどうなるのだろうかという不安はあります。小学館は特に厳しい表現の自主規制を行う出版社として知られています。例えば『ドラえもん』では、「狂」の文字さえ1字たりとも残すことなく別の言葉に置き換えられてしまっていますし、修正によって台詞のリズムやニュアンスが変わってしまっている事例もあり、それは「改悪」と言い切ってもいい程です。私としても、明らかな表記ミスやF先生自身の手による修正を除き、雑誌掲載時(もしくは単行本初版の台詞)に忠実であってほしいと思います。

藤子・F・不二雄先生の全集を刊行して欲しいということは、私も藤子ファンになって以来ずっと願い続けてきたことです。今ここにその願いが叶おうとしているところであり、感動して手が震えています。と同時に、「大全集」と銘打っている以上、これが最初で最後のチャンスなのかもしれません。だからこそ、「大全集」の名に恥じぬ作品集になって欲しいとともに、これを機に新たな藤子ファンが増えてくれることを願います。

最後に、冗談っぽく聞こえるかもしれませんが、就職活動が始まったら小学館にエントリーシートを提出して、もし面接までこぎつけたら、自ら藤子・F・不二雄全集を刊行したいと本気でアピールするつもりでいたくらいなので、面接のネタがなくなって良かったと思うことにして今日はこのくらいにしておきます。

Index of all entries

Home > 2009年03月

Tag Cloud
Search
Meta
Feeds

Return to page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。