青い空はポケットの中に - 2007年03月

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魔界大冒険、いつ見に行こう?

いよいよ明日は大学の入学式です。正直期待よりも不安の方が大きいのですが、そのうち慣れるだろうと思って気楽に考えることにしています。

さて、引越し準備や入学準備やらで東京と群馬を往復する日々が続いたりで、まだ「魔界大冒険」を見に行けていません。ブログの更新も少なくなっていますが、決してサボっているわけではないのでどうかご容赦ください。

私のわさドラレビューは録画等をせずに一発勝負で書き上げるのですが、「魔界大冒険」のレビューも同じ形になりそうです。金銭の都合上、2回以上見に行くことは出来そうにないので。もちろん、いつも原作を手元に置いてわさドラレビューを書くように、何らかの資料を手元に置くことになるとは思いますが。

と、言うわけで、「魔界大冒険」のレビューは今しばらくお待ちください。


ドラえもん(わさドラ)3/16「のび太のブラックホール」「アニメ制作なんてわけないよ」

家具や家電製品を一通り揃えました。いよいよ一人暮らしをするのだなと言う実感がわいてきます。入学式が行われる4月1日に引越しをする予定です。

◆「のび太のブラックホール」(出典:てんとう虫コミックス第26巻)

【原作】
この作品の扉絵は何か読者を惹きつけるものがある。あくびをしたのび太が周りの物を吸い込もうとしている絵ではあるが、同じく吸い込まれそうになっているドラえもんの表情が面白い。のび太に吸い込まれそうになっているのに、なぜかドラえもんは無表情なのだ。その右側に描かれている漫画も、いったいどんな漫画なのか気になる。あくびをしているのび太と無表情のドラえもん、このなんとも言えないナンセンスな雰囲気がたまらない(笑)。

冒頭のご飯をあまり食べないのび太は、いわゆる「現代っ子」を描いているようだ。この作品が描かれたのは1981年だから、子供たちの食生活の変化が大きく取り沙汰されていた頃だ。例えば、「間食」の摂り過ぎや肥満児の問題などである。「飽食の時代」なんて言われるようになったのもこの頃で、街中に食べ物が溢れていた時代である。原作では、のび太がご飯をあまり食べない理由は描かれていないが、これには恐らく三食以外の「間食」が大きく関わっているように思われる。それと対比して、のび太のパパの子供時代に関する台詞も示されている。この一連のシーンは、そんな時代背景を象徴しているように思われる。いつの時代であっても、食べ物は大切にしたいものだ。

そうしたシーンを、一見何の脈絡もないように思える「ブラックホール」と結び付けてしまうのがF先生のすごいところだ。ブラックホールとは、大きな質量の恒星が超新星爆発をした後、自らの重力に耐え切れずに極限まで収縮した状態の天体を指すとのこと(参考:Wikipedia)。多くの学者の間でその実在が確実視されているが、未だにその実在は証明されていない。あらゆる物体を引き寄せて飲み込んでしまい、光さえも逃れることができないという、まさに「宇宙の墓場」である。この作品は、「ドラえもん」が、科学に対する好奇心を刺激してくれるきっかけとなっている好例である。

のび太はドラえもんに「ミニ・ブラックホール」を出してもらい、ジャイアンと食べ比べをする。しかし、のび太は「ミニ・ブラックホール」を丸ごと飲み込んでしまったがために、自室の家具をすべて吸い込んでしまい、しずちゃんまで吸い込みそうになってしまう。

最後のコマがまたいい味を出している。トイレの中にこれでもかと言うばかりの家具や本が詰め込まれているのだ。トイレの中にあれだけの家具類を本当に詰め込むことができるのだろうか。また、「ブラックホール分解液」を飲んだのび太は、一体どこからあれだけの家具類を出したのだろう・・・?

【わさドラ】「食欲の春一番! のび太のブラックホール」

物語後半で展開されるオリジナルシーンがひときわ目をひく作品だった。

のび太とジャイアンの食べ比べが商店街をあげての一大イベントに発展してしまう。また、このシーンのためだけに、原作では出てこない出木杉とジャイ子の登場シーンまで追加された。ジャイ子とジャイアンの会話が、単なる食べ比べを商店街を巻き込んだ一大イベントに発展させてしまう理由付けとなっているのだが、それはいささか強引に思えた。だが、この後展開されるやたらハイテンションなオリジナルシーンを考えれば、それほど気になる場面でもなかった。

最初は肉まん、次に煎餅、最後はドラ焼きと、食べ比べ対決は進行していった。このときののび太の食べ方は、のび太の常軌を逸した様子がよく分かるように描かれていた。常人とは思えない口の開け方で、のび太は大量の食べ物を一気に「吸い込んで」いくが、そのときののび太の口の形状は楕円形で、さらに口の中は黒く、底知れぬ深遠に繋がっているような描かれ方をしており、まさしく「ブラックホール」を想起させるものだった。この演出は個人的には良かったと思う。

ジャイアンの残したドラ焼きを美味しそうに食べるドラえもんが微笑ましかった。

総合的には、オリジナルシーンもさほど気にならず、むしろ楽しめたので、良くできていたのではないだろうか。


◆「アニメ制作なんてわけないよ」(出典:てんとう虫コミックス第24巻)

【原作】
この作品の初出は1980年だから、テレビ朝日でアニメ版が開始された直後に描かれた作品だ。さらにこの頃はちょうどドラえもんブームの頃であり、そうした背景もこの作品には大きく影響している。

自宅の物置にアニメスタジオを作ってしまうスネ夫もすごいが、果たして小学生が本格的なアニメーションを作れるのかどうか気になるところだ。しかし、藤子先生は子供時代に映写機と自作のフィルムを用いて友人達と映写会を開いており、そうした子供時代の体験がこの作品に繋がったのだろうか、と勝手に想像してしまう。

また、この作品にはアニメ制作に関するウンチクも披露されており、アニメの仕組みや制作の手順を端的に知ることができる。わずか数ページでアニメの何たるかを私達に理解させてしまうのはF先生の力量であろう。

ジャイアンとスネ夫は、それぞれ自分と似た風貌の人物を描いて、自作アニメの主人公にしようとしているが、その2人のせめぎ合いが面白い。また、自筆の主人公の絵を見る限り、ジャイアンは意外と絵が上手いのかもしれない。

もう一つ注目すべきは、「なるべく一流の人の声がいいな。小原乃梨子とか。」「大山のぶ代とか。」というのび太とドラえもんの台詞だ。一種のセルフパロディと言えなくもないが、アニメ開始後1年と言う時期を考えれば、大山、小原両女史に対するF先生からのエールとも受け取れる。

「こうやってまってるだけで映画ができるんだ。」「アニメって楽だね。」というドラえもんとのび太の台詞に象徴されるように、この作品はとにかく楽にアニメを制作することが重点的に描かれている。しかし、それには「アニメ制作がいかに大変か」ということが逆説的に示されている気がしてならない。

結局、すべてをアニメーカーに任せっきりで実はのび太は何もしていなかったというのは皮肉だ。また、ドラえもんが「ボタン押し」にクレジットされているのも面白い。

【わさドラ】「のび太が名監督!? アニメ製作なんてわけないよ」

※公式ページには「製作」と書かれていますが、アニメ版のタイトル表記以外は原作通りの「制作」で通させていただきます。

冒頭で、スネ夫の自宅物置にあるアニメスタジオが詳細に描かれていた。塗料やセルが所狭しと並べられていた原作と比べ、コンピュータ機器が中心のアニメスタジオになっていた。コンピュータや各種機器類が若干古めに描かれているのは、わさドラ開始当初からの美術監督の方針によるものであろう。

Aパート同様、「のび太の魔界大冒険」との関連性を持たせるために、のび太が主人公のアニメ映画ははSFチックなものからファンタジー的な物語へと変更された。また、最後にそのアニメ映画のシーンが少しだけ描かれており、映画最新作を意識したものとなっていた。

時代を反映してか、アニメーカーの機能に追加があり、「セル」か「デジタル」のどちらかを選択して制作できるようになっていた。このときのび太はすかさず「セル」を選択し、アニメ制作の手順を自分の目で確認することができたが、今や大半のアニメはデジタルで制作されている。「ドラえもん」とて例外ではなく、セルを用いて制作されているアニメ作品はもはや「サザエさん」くらいになってしまった。

ドラえもんとのび太が声優の名前を出すシーンをどう処理するのか気になっていたが、結局新声優の名前に変更された。ちょうど私のブログのプロフィール画像と同じような状況になったわけだ。水田、大原両女史がドラえもんとのび太の姿を借りて自分の名前を言っている様子は面白く感じたが、水田さんが自分の声を「今世紀最高の声」とドラえもんに言わせているのがさらに笑いを誘った。

「アニメ制作現場の現実」ともいうべき場面がオリジナルシーンとして追加された。やつれた表情のアニメーター達がひたすら原画を描いている様子にちょっと身震いしてしまったが、それに追い討ちをかけるように、そばを通りかかったのび太が「アニメって楽だね。」という聞き捨てならない台詞を吐いてしまった。アニメーター達がいっせいにのび太たちの方を向いたのもうなずける。アニメ制作の現場を知っている方々だからこそできるシーンだと言える。子供たちに見せるには、ちょっと夢がない気もするが。

アニメーションの仕組みを説明するシーンなど、全体的にいつもより生き生きと描かれており、アニメ制作を題材にした作品だけあって、スタッフの熱意が感じられる作品だった。個人的にはかなりの高評価をあげたい。

来週は1時間スペシャルで、「合言葉はチンカラホイ! 魔法使いのび太」「魔王さまに○○を… 悪魔の城のヒミツ」「忍びよるカゲ… 序章・新魔界大冒険」の3作品が放送される。公式サイトを見る限り魔法世界のパラレルワールドを舞台にした、「のび太の魔界大冒険」の外伝的作品になるようだ。すなわち、来週はわさドラで初めてオリジナルストーリーが放送されるということになる。これらの作品に映画のスタッフが関わっていればそれほど心配はないだろうが、期待半分、不安半分で来週の放送を待つことにする。なるべくそれまでに映画を見に行くことにします。

ドラえもん(わさドラ)3/9「かがみのない世界」

入学手続やら引越しの準備やらで思ったより忙しい生活を送っています。ブログを継続して更新するのは大変だということを痛感させられました。

映画公開前日だった今回のわさドラは、「映画公開直前スペシャル」と題して放送された。予想していた通り、前半15分は映画のネタバレのオンパレードだったようなので、私はテレビを消音にし、下を向いて極力テレビの画面を見ないように心掛けた。

◆「かがみのない世界」(出典:てんとう虫コミックス第27巻)

【原作】
自分の顔に自信がないのび太は、ドラえもんにおなじみ「もしもボックス」を出してもらい、「もしも、自分の顔をだれもみたことがなかったら・・・・・・。」と宣言し、「かがみのない世界」に行くことにした。

そこでは、化粧や髭剃りにも一苦労で、ガラスにも光が反射しないし、カメラもない世界だった。誰も自分の顔を見たことがないので、極度に美化された似顔絵を描くスネ夫は町の人気者である。また、ジャイアンは自分の顔を自画自賛し、タレントになりたいと言い出す始末。このときジャイアンが、手で触れて自分の顔を確認するという動作が面白い。

そこで、のび太とドラえもんは「箱入りかがみ」を出し、鏡を見たことがない人間が、初めて鏡を見たらどうするか、実験することにした。

ジャイアンもスネ夫もしずちゃんも、一様に鏡の中の像が自分だと認識できない。その時の各々の反応が面白い。ジャイアンは「ゴリラみたいな顔」だと感じ、鏡に喧嘩まで吹っかけてしまった。スネ夫は「見るからに悪そうな、感じの悪いキツネみたいな奴」、しずちゃんは「かわいい女の子」と、それぞれ鏡の中の自分を評価した。これは言わば自分で自分自身を客観的に評価しているわけで、自分の顔が分かっている世界では絶対にできないことである。こうしたちょっとした"IF"を、漫画の中で実現させてくれるのがF先生の作品の面白さの一つだと思う。「ドラえもんは一種の実験漫画」だというのも頷ける。

その後、ある男が鏡の中の自分を生き別れになった兄だと思い込んでしまい、警官に助けを求めた。警官も鏡の中の自分を「人相が悪い」と評価してしまい、銃乱射にまで発展してしまう。最後は、騒ぎを見かねたのび太とドラえもんが、すべてを元に戻して事なきを得た。警官が自分のことを「人相が悪い」と評価したのはちょっとした皮肉が感じられて面白い。

【わさドラ】「おまえはダレだ?オレだ! かがみのない世界」
 
「かがみのない世界」の描写が、原作よりも徹底されていた。オリジナルシーンで、床屋が鏡なしで髪を切っているシーンが追加された。確かに、鏡がないと床屋は本当に苦労しそう。さらに、水たまりにまで自分の姿が反射しないという追加も。なるほど、最も原始的な鏡は「水」なわけで、水に光を反射する性質がなければ本当の「かがみのない世界」とはいえないわけだ。

スネ夫が極度に美化した似顔絵を描いて町内の人気を得ているシーンは原作通りだが、それと対比させる形で、出木杉が女の子の似顔絵を描くシーンが追加された。言うまでもなく、出木杉は正直者で、かつ写真のような絵を描く技能も持ち合わせている。出木杉に似顔絵を描いてもらった2人の女の子はでき上がった似顔絵を見るや否や、「私の顔はこんなのじゃない!」と言い放ち、怒って帰ってしまう。出木杉の正直さが裏目に出た格好だ。確かに、誰しも自分の顔が「カッコイイ」「カワイイ」ものだと思いたいわけで、その気持ちは分からないでもない。しかし、彼女らが自分の顔を認識した日にはどうなることか・・・。

のび太とドラえもんが「箱入りかがみ」を出した後のシーンはほぼ原作通りだが、スネ夫の反応がアニメオリジナルで、なおかつ面白い。スネ夫が鏡に映った自分を「キツネみたいな顔」と評価した後、早々と自分の顔に惚れ惚れとしてしまうのである。この順応性の高さとナルシスティックな反応ががスネ夫らしい。

総合的には、アニメの特性を生かし、オリジナル要素も加えつつ原作を上手くまとめていて、十分に安心して見られる出来だった。

昨日放送分は明日アップします。さて、映画は3月中に見に行けるか微妙なところですが、できるだけ早く見に行きたいと思います。

【参考リンク】
TheSkyBeans - わさドラレビュー 3.9

ドラえもん(わさドラ)3/2「モーテン星」「オオカミ一家」

久しぶりに、1週間遅れですがわさドラの感想を書いてみようと思います。

◆「モーテン星」(出典:てんとう虫コミックス第40巻)

今このエントリーを書くために久々に40巻を取り出してみたら、かなり汚れが目立っていました。およそ10年前に買ってから、相当読み込んだのでしょう。小学生当時は本当に夢中になって読みふけっていたんだなあ・・・としみじみ感じます。

【原作】
この作品は原作の中でもかなり後に描かれた作品です。『モーテン星』と聞いて私が一番印象に残っていることは、目の「盲点」の存在を初めて知ったことです。この作品を読んで、「盲点」の存在を初めて知った方も多いのではないでしょうか。113ページ6コマ目にある2つの星は、実際に読者がその場で「盲点」を確認できるように描かれており、実際に試してみた方も多いはず。右目を閉じ、左目で右の星を近づけたり遠ざけたりしながら見ていくと・・・左の星が消えた!!その時の驚きは、何物にも代え難いものだと思います。漫画の中に、子供たちが科学に興味を持つような仕掛けを施している、F先生の力量に感服します。

冒頭でしずちゃんが、「今日は悪運の日だ」という週刊誌の占いを気にしている様子などは、1985年当時の流行を反映しているのでしょう。モーテン星を付けた状態のドラえもんとのび太が透明になったようなエフェクトが掛からずに、普通の状態で描かれているのは、2人はあくまで「盲点」に入るようになっただけで、実際に透明になったわけではない、ということを表すためでしょうか。その後、のび太が良かれと思ってしずちゃんのボディーガードを務めますが、のび太のやることなすことが全て裏目に出てしまい、のび太はしずちゃんのみならずその周りにいたジャイアン・スネ夫にまで災難を降りかけてしまいます。のび太の行為がドラえもん達にばれた時には、それがまるで悪意のものであったかのような誤解を受けてしまう、というお話です。結局週刊誌の占いは正しかったわけです(笑)。

【わさドラ】(「のび太、ボディーガードになる! モーテン星」)
全体的に慌しさが強調されていました。モーテン星を付けたときの効果は、原作と同じく何のエフェクトも掛けられていませんでした。視聴者にははっきり見えているドラえもんが、のび太には見えず、戸惑う様子はドラえもんの無表情さも相俟って、アニメではこうなるんだと感心しましたが、「見えなくなった感」があまり伝わってこないので少々分かりにくかったかもしれません。

のび太がうっかり投げたバットが偶然ジャイアンに当たり、ジャイアンが珍しくしずかちゃんに疑いの目を向けるところは、スネ夫がそのとばっちりを食うシーンが追加されていました。

疑いの目といえば、買い物帰りのママの買い物かごからのび太がにんじんを取り出し、それを道端に隠してしまい、にんじんがないことに気づいたママが「まさかね・・・?」と思いつつしずかちゃんに疑いの目を向けるシーンが追加されていました。これはこれでよかったと思います。

もう一つ、何とか出木杉の登場シーンを作ろうとしたのか、のび太が出木杉の部屋から彼のノートを盗み出すシーンの追加も。「ノートがしゃべった!」と慌てふためく出木杉が面白い。

オチでは、のび太の行動がばれてしずかちゃんやジャイアンに追いかけられているのび太を、モーテン星を付けたドラえもんが悠々と眺めているシーンがいい味を出していました。

総合的には、割と良くできていたと思います。

◆「オオカミ一家」(出典:てんとう虫コミックス第2巻)

【原作】
ニホンオオカミは、明治38年に最後の1頭が目撃されて以来目撃例がなく、日本では絶滅したとされているオオカミです。この作品は、ニホンオオカミが生き残っていて、22世紀にもそれが確認されているとの設定の上に立っています。「目でピーナッツをかむ」という名台詞を生み出したこの作品ですが、私はオオカミとうち解けたのび太が、正体がばれた時にオオカミに裏切り者だと思われたまま話が終わってしまうというのが、悲しく感じられました。「人間」と「自然」との、越えてはいけない壁を感じた瞬間でした。

【わさドラ】(「のび太、オオカミになる! オオカミ一家」)
原作はわずか10ページの作品ですが、わさドラでは中編作品となり、それらしい味付けがなされています。原作ではあっさりとしていたのび太とオオカミとの交流ですが、わさドラではそれにかなりのウェイトが置かれており、「人間とオオカミとの対立」という側面も強調されていました。ややメッセージ色が強くなっていたように思います。

「月光灯」に新たな味付けがされていました。携帯電話を思わせる卓上スタンドの上に置き、月光下で月の光を集めなければならない(要は充電)という条件付に。道具らしくていいと思います。

しずかちゃんが想像するシーンで、「目でピーナッツをかむ」という行為がビジュアル化されていました。黒目の上下から白いまぶたのようなものがせり出してきてピーナッツを殻ごと挟むその様は、ナンセンスというか、滑稽でした。

一連のオオカミ騒動の決着方法が、原作とは違っていました。原作では「このへんは、すみずみまでさがしたよ。」とのび太とドラえもんがハンター達に説明するだけでしたが、わさドラでは月光灯をあびてオオカミに変身したドラえもんをハンター達に見せつけることで解決を図ろうとしています。ドラえもんの世界の人々はドラえもんを見てもなんとも思わないのが実に不思議です。「こんな青ダヌキのために俺達は今まで探し回っていたのか。」と、ハンター達は帰ってしまいます。説得力をもたせようとしたのでしょうが、どちらが説得力があるのかは微妙なところ。

「迷い道」の設置など、オオカミが住む世界と人間が住む世界とが遮断されて上でオオカミの保護を図ります。最初は不純な動機だったとはいえ、これほどオオカミに尽くしてきたのび太が、オオカミにとっては「裏切り者」のままであることは、この話の悲しいところでもあり深いところでもあります。大長編の原則のように、オオカミの世界にも人間の世界にもドラえもんたちの影響を残さないところは、実にドラえもんらしいところです。

オチの、大きなピーナッツの袋を抱えながらのび太を追いかけ回すジャイアンがいい味を出していました。

総合的に、私個人としてはかなり満足度の高い話でした。

映画の公開が翌日に迫ってきました。私は公開日には行けませんが、近々平日の昼間を狙って見てこようと思います。

30分映画の宣伝に費やされましたが、あそこまでネタバレしていいのでしょうか・・・。去年の映画直前スペシャルの時もかなりネタバレしていたように思います。

今日の放送は「かがみのない世界」1本だけなので、また映画の宣伝が入ることになりそうです。それではまた。

【参考リンク】
TheSkyBeans - わさドラ 3.2

★1年ぶりの更新★【祝】大学合格のお知らせ

  • Posted by: Rainyblue
  • 2007-03-07 Wed 17:06:22
  • Diary
お久しぶりです。・・・って、最後に更新した日記も「お久しぶりです。」と冒頭に書いたんですよね。約1年ぶりの更新なので、このブログを見てくださっている方がどれくらいおられるのかは分かりませんが、ひとまず報告をしたいと思います。

1年間の浪人生活を経て、無事に第一志望の大学に合格しました。4月より東京にて大学生になります。今は入学手続きの最中です。一人暮らしをする予定なので、今週末に両親と住まいを探してきます。

恥ずかしながら現役時は大学をすべて落っこちてしまい、失意のどん底に落ちてしまったこともあり、予備校での浪人生活は決して楽しいものではありませんでした。元来私はのんきな性格なのですが、突然将来の不安に苛まれて体調を崩すことが何度かありました。何とか気を紛らわそうと、予備校で重い教科書を受け取った帰りに、近くの映画館で『のび太の恐竜2006』を見てきたことを今でも鮮明に覚えています(ちなみに、平日の昼間だったこともあり客は私一人だけでした。それが更なる哀しみを誘ったのですが・・・)。しかし、予備校での勉強は単なる受験テクニックの習得にとどまらない含蓄のあるもので、私のこれからの人生においてひとつの指針を与えてくれるものでした。一般的に予備校講師は通常の人生コースから外れて人生を歩んできた人が多く、個性的な講師が多かったせいでしょうね。また、地元の講師は気さくな人ばかりで、気軽に相談に乗ってくれたので、私は常に心の平静を保つことができました。

予備校生活、大学受験にはお金が掛かります。そんな私を、金銭面だけでなく精神的にも支えてくれた両親に、今ここで感謝したいと思います。

久々の更新となりましたが、当ブログは本日より更新を再開しました。今まで以上に皆様に楽しんでいただけるようなエントリーを書いていきたいと思います。

さて、わさドラに関してですが私が更新していない1年の間にずいぶんと色々なことがあったようです。その雲行きが決して晴れ晴れとしていないことも確かでしょう。この1年の間も私はわさドラを1回も欠かさず見てきたので、書きたいことは山ほどあるのですが、それは次回以降に譲るとして、3日後に公開される『のび太の新魔界大冒険』を見に行きたいと思います。

当ブログの読者の皆様におかれましては、これからも変わらぬお付き合いの程どうぞよろしくお願い申し上げます。

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