青い空はポケットの中に - 2005年03月

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2005年03月 Archive

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ドラえもん新声優 初お披露目記者発表

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3月28日15時より六本木ヒルズテレビ朝日前で、ドラえもんたち5人の新声優のお披露目記者発表が行われた。外で行われたので一般の参加もできたのだが、あいにく遠出はできないので、テレ朝の報道番組やワイドショーを見て大体の様子を知ることができた。ちなみに、「報道ステーション」を除くテレ朝の全ての報道番組・ワイドショーでこの記者発表の様子が伝えられていた。そのうち、私はワイドスクランブルとJチャンネルを視聴したので感想を記したい。

Misttimes.comさんのブログで詳細がレポートされているので詳しくはそちらを御覧いただくとして、私も簡単に様子を記したい。まず、5人の登場前に新シリーズの予告編が流れたのだが、その時初めて新しいドラの声を聞いた人がほとんどだったらしく、会場からはどよめきが発せられたという。その後新声優陣のお披露目となった。何よりも異彩を放っていたのはドラ役の水田さんでも14歳の木村君でもなく、スネ夫役の関智一さんであった。彼は自身のファンクラブを持ち、ラジオ番組のパーソナリティを務めるなど精力的に活動しており、かなりの人気声優らしい。彼が登場すると関さん目当てと思われるオタクの女性の方々から黄色い悲鳴があがった。のび太役の大原さんは終始緊張した様子で、言葉がおぼつかない場面もあった。水田さんはかわいらしいドラ声を発していた。子供ウケという意味では彼女は適役かもしれない。ちなみに、「わさび」という名前は本名である。木村君は貫禄もあり、言葉も堂々としていてジャイアンの風格をすでに漂わせ始めていた。たてかべさんよりも声が通っている気がする。かかずさんは多少緊張していたようだった。しずかちゃんの声としては前とはかなり違うかもしれないと思った。関さんはキャリアもあり、一番堂々としていた。既に違和感のないスネ声を発していた。

翌日のJチャンネルで、「オーディションの舞台裏に密着」というような特集をやっていた。ドラえもんの新声優のオーディションの様子がレポートされており、私も興味深く視聴していた。芸能人が多く参加していたのには驚いた。他の候補の声も少しだけ紹介されていたがどれも怪しく、やはりあの5人は適役なのだろうと感じた。仮候補として5人が決まった後の最終オーディションで、大原さんが「大漁」という字を読めなかったことに私は笑ってしまい、素でのび太なの?と思ってしまった。無事に5人に決まったのだが、大原さんは監督から漢字を勉強するように言われていた。水田さんは家族に反対されながら田舎から上京してきて足掛け12年、やっと苦労が実ったと涙ながらに話していた。私は彼女を応援してあげたい気持ちになった。最後に関さんが皆に、「まずは6ヶ月」といっていたのが一番気になった。他のブログやBBSでもちらほらと話題に上っていたが、何を意味するのか・・・。おそらく「軌道に乗るまで」という意味だろうと解釈することにして、あまり深く考えないことにする。

やはり批判が心配である。前声優陣とのギャップもあるしある程度は仕方がないのだが、批判の度を弁えない輩、批判と中傷を履き違える手合いが増えないか気がかりだ。水田さんのWebサイトが閉鎖されたらしいし、今後はプレッシャーには負けて欲しくない、と言っておきたい。また2ch等で流布されたものらしいのだが、5人が18禁ゲームに多数出演しているという根も葉もない噂を信じ込み、コピペしてばら撒いている人もいる。冷静に考えて14歳がそういった仕事ができるはずもなく、一番キャリアのある関さんでさえまったくのウソである。たとえ一部でそういった仕事をしていたことが事実であっても、競争の激しい声優業界ではどんな仕事でもするのが当たり前。これは2chが悪いのではなく、こういった一部の悪意のある輩によってデマが流されているので、ぜひ信じ込まないようにしていただきたい。

簡単に感想を述べてみたが、やはり4月15日の本放送を見ない限り本当のところよく分からないので具体的な感想を述べるのは控えたいが、彼らにはドラえもんをもっとよく知ってもらいたいし、ぜひ原作は読んで欲しい(多分読んでいるとは思うけれど)。水田さんは「かわいさ」をモットーに頑張りたい言っていたが、かわいいだけでない喜怒哀楽の激しいドラえもんを演じられるようになってくれればいいのだが。といっても、私は4月15日が楽しみだ。何度も言うように、彼らの演じるドラえもんがいつまでも続いて欲しいと願っている。   

雑誌「ぼく、ドラえもん。」全25号をコンプリート

小学館から月2回のペースで刊行された雑誌「ぼく、ドラえもん。」の定期購読が終了した。私は未収録作品集のために買ったようなものなので、付録や特集にはあまり興味はなかったのだが、ごく薄い中にも藤本先生の特集や原作ネタが入っていたこともあった。雑誌自体は薄いので毎月2回650円を払うのは少々きついと考える人もおられたかもしれない。私は早々に定期購読を申し込んだのだが、毎月2回本屋に足を運んでいたら買うのをためらっていたかも知れない。私のケチな性分が邪魔したのか、ただ面倒くさかっただけなのかは分からないが、付録はすべて未組立のままである。付録の未収録作品に関しては、いずれ「ドラえもん プラス」で補完されるだろうから、大した価値はなくなるかもしれない。全部本棚に並べてみたのだが、特に悪い買い物をしたという気は起きなかった。

その後、小学館から「ぼくドラ」の後継誌である「もっと!ドラえもん」の定期購読案内が送られてきた。こちらは年5回の刊行で、雑誌の内容も他の藤子作品にまで手を広げたり、アニメの舞台裏を特集したりと100ページ以上のボリュームがあるらしい。また、毎号フィギュアが付録として付く。といっても、文章の内容は「早く定期購読を申し込め」と言わんばかりのぶっきらぼうな文章であったし、定期購読者特典も「ドラ手ぬぐいが安く買える」くらいなものである。ちょっと出版社としてこの態度はどうかな・・・と憂慮せざるを得なかった。「ぼくドラ」の定期購読者特典の「ドラ湯のみ」は大変気に入った品であるだけに、少々残念である。確かにドラ&藤子ファンとしては無条件に申し込んでしまうのだが、せっかく未収録作品の刊行など良い兆しを見せ始めてきた小学館なのだから、ファンを弄ぶということだけは絶対にやめて欲しい。

ドラえもん声優交代に対する反応におけるファン層の分析

大山のぶ代さんをはじめとするドラえもんの声優陣が引退し、次世代に引き継ぐことが明らかとなったのは昨年の11月のことである。そのニュースは瞬く間に日本中を駆け巡った。ある特定のテレビ局の番組をさまざまなテレビ局や新聞で取り上げるというのも極めて珍しい現象であった。それだけ、今回のことは国民的関心事であり、ドラえもんというキャラクター、および作品が多くの人に愛されているということなのであろう。声優交代に関しては「25周年を機に引退したい」旨を大山さんがラジオ等述べていたらしく、それに前後してファンサイトの掲示板では声優交代論がまことしやかに議論されていたこともあった。

別項の通り、新声優陣についてはすでに述べた。そこで今回の声優交代劇に関する一連の流れを通してのドラえもん(または藤子)ファンの反応、およびドラえもん(または藤子)ファンについて分析してみたいと思う。

まず、掲示板で交わされた議論の中から分析してみたい。対象となるのは私もよく覗いたり書き込んだりしている、ドラえもんや藤子不二雄のファンサイトや大型掲示板等である。これらの場所では、いったいどのようなファンがいるのだろうか。そこで、今回の声優交代について賛成派と反対派に分けて考えてみたいと思う。ここで賛成派と反対派というのはあくまで程度問題であり、どちらとも取れない中間層も、少なからず存在する。

賛成派のファンは、ドラえもんをひとつの作品として捉えている傾向があり、アニメよりもまず原作を重視している。ドラえもんは藤子不二雄作品であることを第一に認識し、藤本(藤子・F・不二雄)先生の意思を最大限に尊重している。また、異色短編(成年向けSF短編)で見られるような藤本先生の漫画家としての驚異的な力量について語る人も多い。「コミックス未収録作品」が出ると聞けば真っ先に買うのはこの層であろう。ドラえもんは「かわいい」と感じる人は少ないし、むしろかわい気のないキャラとして認識しているかも知れない。これは原作でドラえもんは「かわいくない」キャラクターとして描かれていることが多いためである。アニメに関しては、藤本先生生前のアニメには好意的であったし、アニメ映画作品にしては珍しく原作者が陣頭指揮を執り、大長編ドラえもんとして原作とタイアップして制作される「映画ドラえもん」は高く評価している。藤本先生没後は一転して、藤本先生並の面白さが感じられず、藤本先生の意思を軽視しているとして、アニメドラには批判的な側につく。「懐古主義者」と呼ばれることもあった。では今回の声優交代に関して、彼らはどのような反応を示したか。ここでキーワードとなるのが「原作重視」ということである。4月からの新シリーズが藤本先生の原作の面白さを生かしたものにすると発表されてからは、新ドラに多大なる期待を寄せ始めている。声優交代も、あくまでひとつの通過点とし、声優の意思を尊重しているように見受けられる。大山さんらの声をあくまで「ひとつの個性」として認識しているようでもあり、新声優陣には大山さんとはまた違った個性を発揮してほしいと思っている。新アニメも、まったく違ったものとして作風も声もリセットしてほしいとの声もある。新声優陣が発表されてからは一部で批判的な声も見られたが、じきに慣れるだろうと達観した気持ちで見守っている傾向がある。原作重視であれば声優もアニメ自体も変わることに関しては好意的なのである。

反対派のファンは、ドラえもんをキャラクターとして捉えている傾向が強い。アニメを中心に見て育ち、ドラえもんをかわいいキャラクターとして捉え、キャラクターグッズをたくさん集めているような人々である。藤本先生を認識している人は少ないようで、原作よりはアニメを見て育ってきた世代である。「ドラえもん=大山のぶ代」であり、それ以外の声になることにはやはり批判的になってしまうのである。大山のぶ代さんこそがドラえもんであり、それ以外の人が演じるのは罰当たりであるとすら感じられる部分もある。今回の声優交代に関してはいくつかの声に分かれる。続投を望む声では、大山さんらの引退は製作者側から言い渡されたものであると考える人もおり、まだまだ続けてほしいと考えている。ドラえもん自体を終了させてほしいという声はどちらの派にもいるのだが、やはりテレビ朝日等の体質を批判しつつ、大山さん演じるドラえもんを財産と考え、再放送をしてほしいと考えているようだ。声優交代を容認する声でも、新しい声は大山さんの声に似た人を選んでほしいと思っている。新声優の声を聞いた感想は、「こんなのドラえもんじゃない!!」という声が多かった。「私たちのドラえもんを返して」「もうドラえもんは見ない」という声まで見られた。ただ、ドラ以外のキャラの声についてはあまり関心を持っていない人もいる。彼らにとって、大山さん以外の人がドラえもんを演じるというのは、今まで彼らが築いてきたドラえもんのイメージを壊されるに等しい行為なのであろう。だから自分の中で温めてきた大山ドラのイメージをいつまでも大切にしたいという傾向が強い。彼らにとって、水田さんら新声優陣はホリエモンのごとく他人の家に土足で上がり込んでくるようなイメージなのかもしれない。多数派はどちらかといわれれば、微妙だが反対派のような気がする。

ファンサイトの掲示板を見ていて思ったのだが、その多くがアニメ中心で育った、10代の若年層を中心に今回の声優交代に異を唱える人が多いような気がする。また、最近掲示板に書き込む多数層も10代が多い。書き込んだ文にに自分の年齢や学年を示してある場合が多いからなのかもしれないが。彼らはちょうどインターネットの使い方を覚え、掲示板で意見を発信できるようになる年頃である。彼らは大山さんのドラえもんに「暖かさ」や「優しさ」を見出しており、それが奪われるような気がしているのではないだろうか。だから、新しいドラえもんの声に言いようのない嫌悪感を覚える人も多いのだろう。また特筆すべき点は新ドラのキャラクターデザインが丸っこいせいか、あるいは新声優陣の声が軒並み高くかわいい声であることから、ドラえもんはだんだん幼稚になっていくのではないかと、ドラえもんの幼稚化に強い拒否感を表していることである。彼らはドラえもんの主たる視聴者層からはやや外れた年齢層であり、「ドラえもんが好き」という自己の行為を正当化したいという気持ちがあるのではないだろうか。その気持ちは私も経験があるので十分に理解できる。

ドラえもんファンとはいえない一般層にとっては、アニメしか知らない人も多く、「ドラえもん=幼稚園児が見るもの」と考えられているようである。これは残念なことである。確かに藤本先生没後のドラは見るに耐えないものも多かったので、致し方ない部分はあるのだが・・・。私は、そんな一般層にはブラックユーモアあふれる作品を読ませてやりたいという衝動が起きる。原作をよく知っている方ならば、ドラえもんは幼児誌から、不定期ではあるが少年サンデーにまで連載していたことがあるので、ドラえもんという作品がいかに幅広い読者層の購読に耐えうる資質を持った作品であるということが理解していただけると思う。また、私個人に関していえば、自分は賛成派に属すると思う。まずアニメを見て、その後アニメよりも原作の魅力、あるいは藤子作品の魅力に目覚めてしまった。だから私は原作を読んで育ったようなものなのだ。ドラえもんに興味を持ったきっかけは奇しくも藤本先生の死がきっかけであった。そして私は今回の新シリーズにも大きく期待している。

長々と書いてしまったが、新しいアニメドラえもんが幅広い層に支持されるためには、アニメ自体が魅力あふれる作品になることを望むはもちろん、多くの人に原作の魅力を知ってもらいたい。

<参考リンク>
以下のブログでは、非常に緻密で詳しい分析が述べられているので、是非参照されることをお勧めしたい。
MISTTIMES.com Blog・・・
祝・ドラえもん生誕35周年 声優交代賛成派と反対派におけるドラえもんの認識の違い
ごった煮~シンドリャーのブログ~・・・
コラム「複雑化するドラえもんファン」(1)
コラム「複雑化するドラえもんファン」(2)
ちょっと気になるドラえもん最新情報BLOG・・・
新ドラえもんを巡る論争は世代間論争?







アニメドラえもん新シリーズの予告編感想

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前項でも触れたように、アニメドラ25日放送分の最後に、4月15日スタートの新しいアニメドラの予告編が流れた。残念ながら予告編では「あっ、ドラえもんだ!」の部分を除いて終始水田わさびさん演じるドラ一人がしゃべっており、他の4人の声を聞くことはできなかった。内容は同日のスペシャルの映像をバックにしたキャラクター紹介と番組予告なのだが、多分に原作を意識したと思われる箇所が随所に見受けられ、かなり好感が持てる内容だったのでここに紹介したい。

肝心の水田わさびさんの声だが、別項でも言っているように甲高い声である。ガラガラ声の「風味」は感じ取れるが。大山のぶ代さんを意識した部分もあるが、ぜひとも自他共に認められる「水田ドラ」の声を作り上げていってほしいものだ。

まず、「原作 藤子・F・不二雄」と非常に大きく表示されていたのはうれしい。さらに「SF 少し・不思議」と大きく表示されていたのもうれしいではないか。藤本先生へのオマージュが感じ取れる部分である。新アニメドラを通して多くの子供たちが「藤子不二雄」の名前を認知し、数多くのドラ原作と藤子作品に触れてもらえれば、と思う。次に水田ドラがのび太・ジャイアン・スネ夫・しずかの各キャラクターを紹介していく。ここで表示されるプロフィールも原作を読んでいるファンなら「おっ」「ニヤリ」と思わせるものなったのではないだろうか。のび太・・・最長お説教時間:2時間15分59秒、ジャイアン・・・尊敬する人:宮本武蔵、しずかちゃんの2番目と3番目に好きなものまで出している。もちろん、コミックスを読んでいればなんてことはない内容だが、ここでも原作を意識しているということを感じ取れた。

アニメキャラの新デザインは渡辺歩氏が担当。どうなることやらと心配していたのだが、「ぼくドラ」23号のコメントを読む限り、ドラえもんマニア的な視点を持っており、暴走しなければ大丈夫だと思う。なまじアニメーターとしては類まれな才能を持った逸材なので、今後に心配しつつ期待もしている。デザインはほぼ原作どおりで、丸みを帯びたやわらかいタッチに仕上がっており、なかなか良いと思う。すべてのキャラの顔も大きくなった。細かいところをあげると、各キャラの目が黒目から中白の黒目になっている。これも原作に合わせたものなのだろう。ドラの唇のふくらみが増した。ジャイアンは原作では白目黒点より中白黒目で描かれることのほうが圧倒的に多いが、それに合わせてアニメ新ジャイアンの目も中白黒目になっている。スネ夫の釣り目は見られなかったが、見えない規制に負けずに再現してほしい。また、ドラの「逆3唇」が見られたのもうれしかった。藤子キャラは実にシンプルな線で描かれるが、これをアニメに起こすのは逆にとても大変なことなのである。ストーリーもまた然りで、演出の簡略化による展開、絶妙な間などは、アニメで再現するのは非常に難しい。これらをどう料理するのか、スタッフの力量が問われる。

動きはちょこまかとしていて、ギャグテイストあふれる動きだった。あれだけキャラを動かしているのだから、否が応にも新シリーズには期待してしまう。しかし「原作回帰」を謳ったアニメには失敗作が多いのは事実のようだ。私の個人的な希望としてはもっとブラックでシュールで毒のあるドラえもんをやってほしい。原作重視ということはファンには喜ばれるだろうが、叩かれる要因もまた増えるのだ。この「叩き」はみもふたもない「ドラえもん批判」と同じで実にくだらないことなのだが、しずかちゃんのお風呂シーンを予告で見せてくれたスタッフの意気込みには拍手を送りたい。今度の新シリーズが、オールドファンから幼児まで幅広く支持される作品になってくれればいいのだが。

大山ドラ最後の放送「のび太のワンニャン時空伝」を観ました

大山のぶ代さん演じるアニメドラえもんでは最後の放送となる「映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」が25日19:00~テレビ朝日系で放送され、私もビデオに録画したものを翌日視聴した。録画したのは金八先生の最終回特番を観ていたため。武田鉄矢氏で接点のある金八とアニメドラ・・・両方とも26年間続き、今年でひとつの節目を迎えるとなると感慨深い。

私は藤本(藤子・F・不二雄)先生が亡くなられて以降のドラは、なるべく肯定的に捉えてきたつもりである。現行のアニメドラについては別項で述べるとして、映画ドラに関して言えば今作の「ワンニャン時空伝」は藤本先生没後の映画ドラの中では最高クラスの出来栄えであると思う。一昨年の「ふしぎ風使い」もかなり良かった。「南海大冒険」以降の数作については私に言わせてもとても褒められた出来ではないと思うが、上記2作は私は「頑張っている方」だと思う。

やはり、藤本先生の存在は「非常に」という言葉程度では形容し尽くせないほど「大きかった」のだとつくづく思う。藤本先生没後の映画ドラ作品に、たとえどんなに才能ある優秀なスタッフを連れてきてもその人の独自色が強まってしまうし(渡辺歩氏が良い例)、ドラや藤子作品を十二分に理解し、かつ深く愛してやまない有能なファンが束になって制作に携わったとしても、藤本先生生前の作品と同列、あるいはそれ以上の作品として語れるような作品は決して作れないのではないか、とまで思っていた。「ならばもうドラえもんは終わらせたほうが良いんじゃないか?」と考えたくなってしまうが、私は常にリアルタイムで子供たちに発信し続けてこそ「ドラえもん」だと思っている。ドラえもんならば手塚治虫先生の作品と同じように、漫画の古典として高尚な地位を獲得することも可能だが、なんだかそれは似合わないなあ、と思うのだ。だからスタッフには頑張ってほしい。

閑話休題。ここで、今作のストーリーに関して幾つか述べたいと思う。ネタバレも含まれると思うので留意していただきたい。ストーリーはコミックス第22巻「のら犬『イチ』の国」をモチーフにし、それに大幅に手を加えるという形で構成されている。この手法は大長編ドラ第1作「のび太の恐竜」がコミックス第10巻「のび太の恐竜」の大幅修正+加筆によって作られたという手法とよく似ている。この手法は「南海大冒険」「ふしぎ風使い」でも使われた。前者は失敗した感があるが、後者は上手くいったようである。今作も上手くいっていると思う。内容だが、今作ではタイムパラドックスが使われている。冒頭で老犬イチがタイムマシンでのび太に会いに行こうとして時空のねじれゾーンにはまり、幼犬化してしまうシーンがあるが、これは藤本先生のような伏線の張り方でよかった。1000年後の「ハチ」が実は「イチ」だったシーンは泣ける。ただ、このタイムパラドックスは簡単に破れてしまえそうである。本作を見てもらえれば分かると思うが、事件解決後にのび太がタイムマシンで翌日の「イチ」に会いにいったとしたら、この話はなかったことになってしまいそうだ。まあ、タイムパラドックスなんてそういうあやふやなものなのでこれ以上の言及は控えるが、ストーリーの組み立てにややもろい部分があったので指摘しておきたい。ネコジャラとの対決シーンはギャグに徹している面が大きいが、もう少し激しく、シリアスに描いてもよかったのではないかという気もする。のび太像が登場したのは良かった。ラストバトルでは「暴走機関車」のような緊迫感を持たせようとしたようだ。とどめのケン玉は、のび太とドラの以心伝心、そしてのび太とイチの友情を連想させることに成功した。岸間信明氏の脚本では5人のメインキャラに対応する冒険世界のキャラクターを描いていることが多い。このうちスネ夫に対応するキャラ(名前失念)の声は新しいスネ夫役の関智一さんが演じているが、ラストシーンではそれぞれの声優の交代式のような感じがしてさらに泣けてくる思いだった。今作のアテレコの時点で現声優陣が引退を意識していたかどうかは分からないが、セリフの随所に、現声優陣からのメッセージが多分に含まれている気がしてならない。

なんだかんだいって楽しんで観てしまったのだが、現声優陣のメッセージは、できれば最後にまとめてほしかった。内容は各声優さんがそれぞれのお気に入りの映画を背景に思い出などを語る、というものでこれも感慨深いものがあった。でも、そこまで露骨にチャンネル回させなくてもいいんじゃないの、テレ朝さん?この後お待ちかねというべきか、新シリーズの予告があったがこれも別項で。最後に大山のぶ代さん、小原乃梨子さん、野村道子さん、たてかべ和也さん、肝付兼太さんに送る言葉で締めたい。
「26年間本当にありがとうございました」

CD5枚をレンタルしてきました

今日は近所のCDレンタル店がレンタル料金を安くする日だ。会員カードの更新ついでにCD5枚を借りてきたので、その感想でも書きたいと思う。音楽にはあまり詳しくないのだが・・・。ちなみにすべて洋楽である。レンタル店はすごい込みようだった。最近はMDに録らずにiTunesとiPodに録音している。

・The Carpenters Gold / The Carpentes
カーペンターズのベスト盤。子供の頃ラジオで「Yesterday Once More」を聴いて好きになったのを覚えている。以前にも別のベスト盤を借りたのだが、そのベスト盤は上記の曲が最後で、当時主流だった74分MDに録りきれなかったことを返却してから気づいたという悲しい?思い出がある。そのことを今更ながら思い出し、このベスト盤を借りてきたというわけだ。今度は上記の曲が最初だ。内容だけど、ロック、カントリー、ブルース、ブラックミュージックなどの要素が入っているような曲を歌いながらも、それらの要素をまったく感じさせない。これは当時批判の的となったらしいが、こういう純粋なポップスも良いもんだと思う。30年以上たった今でも普遍的な名曲としてたくさんの人に聴かれていることは単純にすごい事だと思う。

・Lennon Legend / John Lennon
ジョン・レノンのベスト盤。これも上記と同じ理由による借り直し。内容は言うまでもなく良い。「Woman」のようなさわやかな曲は結構好き。「Happy Christmas」はクリスマスの定番曲。「Love」の歌詞にあるような、きわめて単純な英語を用いてこれだけ深い詩を書けるアーティストはそうそういないと思う。「Imagine」は最初説教臭くて好きになれなかったのだが、これもジョンの優しさと思えば聴ける。

・Best Of / Blur
90年代から活動しているイギリスのロックバンド、ブラーのベスト盤。後述するオアシスと対比されることが多かったらしいが、こちらのほうがより実験的で音がひねくれている。私は70年代に活動していて、好きなバンドのひとつである10ccを思い出した。
おすすめの曲はやはり「Song2」。

・(What's The Story)Morning Glory? / Oasis
90年代から活動しているイギリスのロックバンド、オアシスの2ndアルバム。とにかく名盤との呼び声が高い。ビートルズファンにもおすすめだというが、確かに名盤と呼べる内容だった。メンバーはビートルズ好きを公言していて、何かとビートルズと比べられるらしいが、彼らはビートルズとはまた違ったベクトルで曲を作っていると思う。おすすめの曲は「Hello」と「She's Electric」。

・Whatever / Oasis
同じオアシスのミニアルバム。タイトル曲は以前ソニーのCMで使われたりした大変有名な曲だ。私もこの曲を大変気に入っているが、オアシスが歌っていると知ったのはつい最近のこと。オアシスの曲の中で一番ビートルズの香りを感じさせる曲のひとつでもあり、普遍的な名曲になり得る曲だと思う。3曲目の「Fade Away」もかなり気に入った。

「ドラえもん+(プラス)」第1巻と「ドラえもんカラー作品集」第5巻を購入

てんとう虫コミックス「ドラえもん」では第45巻以来となる「ドラえもん+(プラス)」第1巻と、てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」第5巻(共に小学館刊)が発売になり、早速私も購入した。

「ドラえもん+」では、コミックス1~45巻に収まりきらなかった未収録作品を収録している。ドラえもんは学年誌同時連載という連載形態上、単行本へ順番にすべての作品を収録していくのは難しい。とはいえ、あまりにも多い未収録作品をそのままにしておくことは非常にもったいないことだと思う。そういう意味では最近の小学館の姿勢には賛同したい(『未収録作品を小出しにして金儲けをしている』という批判はあるけれど)。では今回の収録作品を見てみよう。

1.グルメテーブルかけ
2.コチョコチョ手ぶくろ
3.ぼくを止めるのび太
4.代用シール
5.半分おでかけ雲
6.ココロチョコ
7.ヒミツゲンシュ犬
8.おいかけテレビ
9.集中力増強シャボンヘルメット
10.おこのみフォト・プリンター
11.ゾウ印口べに
12.ろく音フラワー
13.しん気ろうそく立て
14.ハチにたのめば何とかなるさ
15.みらいラジオ
16.ふろしきタクシー
17.スリルチケット
18.不運は、のび太のツヨーイ味方!?
19.強いペットがほしい
20.虫の声を聞こう
21.ルームガードセット
22.きらいなテストにガ~ンバ!

上記の計22作品である。この内雑誌「ぼくドラえもん」、「ぴっかぴかコミックス」、「藤子不二雄ランド」(絶版)に収録された作品を除く初収録作品は5、6、9、10、14、18、21の7作品である。「ぼくドラ」購読者と未購読者との兼ね合いを考えればこのくらいのバランスが妥当なのであろう。藤子F先生は単行本収録の際は、ご自分で作品を選び、多くの作品に加筆・修正を加えていらっしゃった。そういった加筆版がもう2度と見られないのは残念だが、国会図書館へ足しげく通うことのできない私にとっては、これからも数多くの未収録作品が再収録されることを願う。「ドラえもん+」は全5巻を予定。5巻までといわず、もっと続けて欲しいものだ。

次は、てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」第5巻である。幼児誌や低学年誌に数多く連載されながらも、そのほとんどが単行本未収録作品である色刷りの作品が連載当時のカラーで楽しめるのは、リアルタイムでのドラえもんの連載を経験していない私にとっては大変新鮮である。今回は「初期作品編」と題し、連載初期(1970年~1973年頃)の作品を数多く収録している。収録作品は次の通り。

1.未来から来たドラえもん
2.弱いおばけ
3.ふしぎな海水浴
4.くすぐりのみ
5.ネンドロン
6.かぜぶくろ
7.ロボット・カー
8.クリスマスツリーの種
9.引きよせかがみ
10.ふしぎな薬
11.とうめいペンキ
12.ウルトラリング
13.雲ねんど
14.ねん力目薬
15.自信ヘルメット
16.本物クレヨン
17.キャンプ
18.タイムマシン
19.流れ星製造トンカチ

巻末にも詳しく書いてあるし、収録作品を読んでいただければ分かると思うのだが、ドラえもんたちの絵のタッチも、話のテイストも、今とはずいぶんと違う。私も含め連載中後期の作品に慣れている方々には違和感さえ感じさせる内容だと思う。ドラえもんは連載初期でオバQのようなドタバタギャグ路線からSF重視路線に転換したわけだが、まだドラえもんの方向性が定まっていない初期作品はとにかく笑える。絵のタッチも大胆だ。ドラえもんもとにかくドジで間抜けだ。その中でイチオシは 2.弱いおばけ と 5.ネンドロン だ。前者の話を読むと最近のドラえもん映画に不満をお持ちの方もいくらかは許容できるようになるかもしれない。後者の話はとにかく面白い。扉絵と後半のスネ夫ママの顔に注目。ショックを受けること必至だ。当時これを読んでトラウマになった子供はいなかったのだろうか?

アニメドラえもんの新声優が決定

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4月15日より新しくスタートするアニメ「ドラえもん」の、ドラえもんをはじめ5人の主要メンバーのキャストが発表された。遅ればせながらここにも記させていただく。今回発表された新声優陣は、

 ドラえもん:水田わさび(30)・・・真ん中 
 のび太:大原めぐみ(29)・・・右から2番目
 しずか:かかずゆみ(31)・・・左から2番目
 スネ夫:関 智一(32)・・・左から1番目
 ジャイアン:木村 昴(14)・・・右から1番目

という顔ぶれである。私は声優には疎いので、5人とも今回はじめて名前を知った。しずか役のかかずさん、スネ夫役の関さんはそれなりに有名な方らしいので、今度代表作の声でも聞いてみようかと思う。ドラ役の水田さんも前記2氏と同じくらいのキャリアはあるそうだ。大原さんは声優学校出身で今回がアニメ初挑戦、ジャイアン役の木村君はなんと14歳、劇団やミュージカル経験者だが、実力は未知数だ。おそらく、素でジャイアンを演じることになるだろう。とりあえず、タレント・アイドル・アナウンサー等の起用はなかったので安心した。

私はたまたま学校が休みだった14日、テレ朝の昼のワイドショー番組で、愛知万博で一足早く公開された新ドラの声を聴くことができた。印象は、甲高いガラガラ声といった感じだ。アニメ開始初期の大山さんの声にやや近い。また、ご存知の方は日テレ版ドラの野沢雅子さんを思い出していただけたらと思う。とりわけ個性的な声でもないが、何度か聴いてみると馴染んでくるような、親しみやすい声だと思う。私は比較的良い印象を持つことができた。

さて、この話題が公に広まってから、各地のサイト・ブログ・掲示板等で数多くこの話題が取り上げられている。いくつか読んでみたが、中には中傷まがいの否定的な意見があるものの、比較的新しい声優陣が受け入れられているようだ。しかし、ファンサイトの掲示板等を見る限り、10代のファンを中心に否定的な意見が目立つ。ここに書いてある文章は好意的なものと受け取っていただけたらと思う。

発表の経緯だが、15日発売のコロコロコミックから情報が漏れ、10日頃には一部掲示板等で情報が書き込まれていたようだ。なので仕方なくテレ朝が「ファンのみなさんへ」という形でアニメドラえもんの公式ページに発表した、ということらしい。私は13日付の朝刊でこの事実を知り、あわててネットにつないでみたが、ネットの情報の速さに驚いた。しかし、こういった場所で情報を知るということは、漫画の先のストーリーを知らされてしまったみたいで何だか味気ないのではないか、とも思う。実は今回のリニューアルにあたり、主要メンバー17人の声もすべて変わるらしいのだが、まだ正式なアナウンスはされていない。

とにかく、幼児期から今までほぼ毎週欠かさず見てきた大山さん演じるドラえもんともこれでお別れだ。今まで親しんできた声優が変わるというのは確かに寂しいが、大山さんをはじめ今までドラえもんたちの声を演じてくださった方には「お疲れ様でした」と言いたい。また、これから新しい声を演じる方々には、プレッシャーに負けずに頑張って欲しい。願わくば、リニューアルされた新しいアニメ「ドラえもん」が末永く老若男女に愛される作品になって欲しい。

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  • Posted by: Rainyblue
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Rainyblueを名乗る人間がかれこれ5年くらい書いています。藤子不二雄と音楽の話題が多いという以外は特徴のないブログですが、ゆるゆると続けていきますのでどうぞよろしくお願いします。最近はTwitterでつぶやいていることの方が多いかもしれません。

Twitter: @Rainyblue


藤子不二雄先生の大ファンです。『ドラえもん』を読んで育ち、『SF短編』『笑ゥせぇるすまん』には多大な影響を受けました。藤子アニメのファンでもあり、2005年4月にリニューアルしたTVアニメ『ドラえもん』を応援しています。藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」会員です。

一応バンドマンでもあったりします。最近ではdaydropのギタリストとしてライブに出演しました。音楽に関しては、自作曲のリリースを当面の目標としています。ギターの腕前は本当に期待しないでください。好きな音楽は以下を参照。

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