青い空はポケットの中に - Disc Review

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Disc Review Archive

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2010年の私的ベストアルバム20枚

 2011年になりました。皆様、本年もよろしくお願いします。

 私はといえば、今年は厄年ということもあって節目の年になりそうです。

 「今やるべきこと」は理解しているつもりでも、それを計画どおりに要領よく実行することの難しさを痛感しています。のび太に負けないくらいのほほんと生きてきたので、そのツケが今更回ってきたのでしょうか。いや、のび太だって大学を出て就職し、しずかちゃんと家庭を築いて息子ノビスケを立派に育て上げているわけで、私ものび太みたいに人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人間になろうと決心しました。
 
 最近は何だか、ぬるま湯で希釈したかのごとく茫漠とした日常に浸かっているような気分を覚えています。3年半前、間延びした男子校生活から解放され、遅れてきた思春期を取り戻すかのように前のめりな日々を過ごしてきました。そうした記憶を掘り起こせば掘り起こすほど、些細なことに悩み、バンドを組み、サークルを作り、あの胸の奥がつかえるような、それでいてヒリヒリした青さを滾らせていたあの時間が急速にセピア色に染まりつつあるのを感じています。

 J-POP界隈ではAKB48と嵐がオリコンの年間ランキングを占拠しました。邦楽もついに終わりか、なんて声も聞こえてきましたが、おニャン子クラブ(AKB48の元ネタでもある)全盛期の1986年はシングル1位獲得46曲中、おニャン子クラブ関係が30曲(Wikipedia情報)だったそうで、そんな一連の現象は80年代アイドル・ポップスの変奏だったのかもしれません。韓流アイドルやK-POPが依然として人気なのもマスメディアの戦略という側面を除けば、ある種の80年代っぽさ、言うなれば歌謡曲のイメージを彼・彼女らが湛えているからではないかと思います。

 日本のアイドル・ユニットではPerfumeもトラックは最新のテクノ・ポップにアップデートされているものの、ノスタルジックなメロディは明らかに80年代の物ですよね。ウィスパー・ボイスが特徴的なテクノ歌謡の代表曲である「ジェニーはご機嫌ななめ」のカヴァーが相次いだのも印象的でした。

 海外に目を向けてみると、昨年は有名バンドのリリースが少なかったこともありインパクトは決して大きくはなかったのですが、メジャーなバンドには作れそうもない鬼気迫る狂気を感じた作品が多かったように思います。私は主にUKロックを聴きますが、UKロックは一時の新人バンドブームが嘘のような沈黙を保っているのは少々寂しくもあります。今回選んだ中でイギリスのアーティストのアルバムは残念ながら多くありません。
 
 一方でUSインディ・ロックの影響力は拡大し、洋楽雑誌でも紙面を席巻するほどになりました。彼らの多くは自らの音楽的バックボーンをシニカルに俯瞰しつつもポップスへと昇華してしまう一方で、メンバーの精神状態が如実に反映されたかのような楽曲も特徴的でした。もはや大きな物語としてのロック・スターの姿はそこにはなく、ただ無国籍で顔の見えない音楽がそこにあるだけなのでしょうか。私が(一昨年に活動停止した)オアシスのことをやたらと口にするのも、うだつの上がらない若きワーキング・クラスのサクセス・ストーリーを未だに夢見ているからかもしれません。

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2009年ベストアルバム(Top10)

毎年恒例、2009年ベストアルバムの発表です。大幅に遅れてしまってすみません。2009年は90枚の新作アルバムを聴くことができました。大物アーティストの新作が少なかったのが残念でしたが、インディー系の新作が充実していた年でもありました。

今回はとりあえずトップ10アルバムだけ公開します。なお、選定基準はすべて私の好みと主観によります。

では早速いってみましょう。

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人生に最も影響を与えたアルバム10枚

Twitterで盛り上がっていたので私も便乗してみることにします。

(What's The Story) Morning Glory? / Oasis
NEC_0085[0]
人生最高の名盤。もう何度聴いたか分からない。自分の音楽的アティチュードのほぼ全てに影響を与えているバンド、それがオアシス。2009年の実質的解散が悔やまれる。

The Bends / Radiohead
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レディオヘッドでは一番好きなアルバムで、ギターの音作りには一番影響を与えていると思う。彼らがまだギターロック然としていた頃の名曲がこれでもかと並んでいる。

名前をつけてやる / スピッツ
名前をつけてやる
ポップなのにヒリヒリとした音の質感、狂気と変態性が垣間見える歌詞。個人的にはスピッツの最高傑作。30分台でコンパクトなのもいい。

スリーアウトチェンジ / SUPERCAR
スリーアウトチェンジ
聴く度に胸がキュンとなる青さと初期衝動に満ち溢れた大傑作。ノイジーなギターにポップで疾走感のあるメロディ。全19曲・78分もあるのに全く飽きさせない。特にフルカワミキの歌う曲が好き。

The Man Who / Travis
the man who
ブリットポップ終焉後のイギリスで、UKロックを内省的かつ叙情的な方向性に決定づけた記念碑的なアルバム。ただただ美しい珠玉の名曲が詰まっている。

The Stone Roses / The Stone Roses
stone_roses.jpg
UKロックの名盤に挙げられることも多いマッドチェスター・ムーヴメントの代表的傑作。ダンス・ミュージック/ハウスのリズムを導入しながら、サウンド・メロディはネオアコの残り香を感じさせる叙情性を持つ。

Loveless / My Bloody Valentine
loveless.jpg
私がシューゲイザーにのめり込むきっかけとなったアルバムであり、シューゲイザーの金字塔的作品。ヘッドホンを大音量にして何回聴いたことだろう。

Revolver / The Beatles
revolver.jpg
迷うところだが、ビートルズではこのアルバムが一番かな。すべてのメンバーの才能がギリギリのところで結集している感じがする。

Apartment Life / Ivy
Apartment Life
アンニュイな女性Voにフレンチ・ポップの香り、それでいてUKインディー然としたギターポップ。アイヴィーのアルバムは全部好きだけど、今回はこの2ndを挙げておきたい。

Is This It / The Strokes
is this it
高校時代に死ぬほど聴いていたガレージロック/ポストパンク・リバイバル・ムーヴメントの源流であり、2000年代のロックの方向性を決定づけた歴史的名盤。これを挙げないわけにはいかない。



泣く泣く外した作品も多いですが、気分によってまた変わるかもしれません。一応、名盤重視ということで選んでみました。【iPhone/iPodに常に入れておきたいアルバム50枚】は後ほど……。

2009年新作アルバムリスト

私が聴いた(これから聴く予定のもありますが……)2009年新作アルバムのリストです。ベスト盤・コンピレーションも含みます。

各音楽雑誌のレビューやランキングも参考にしつつ、年明けには洋楽・邦楽合同のランキングを作成したいと思っています。同時に「今年の10枚」も選定する予定です。あとはベストソングとかベストジャケットとか色々とできれば。

TSUTAYAの大型店やdisk unionのおかげで中古やレンタルで安価な入手が可能になったという環境の変化が大きく、こういう時に東京23区在住の恩恵を実感することができます。

以下、リストです。

[凡例]
アーティスト名 - アルバム名

[洋楽]
Animal Collective - Merriweather Post Pavilion
Arctic Monkeys - Humbug
Asobi Seksu - Hush
Atlas Sound - Logos
The Big Pink - A Brief History Of Love
Blur - Midlife: A Beginners Guide To Blur
Bombay Bicycle Club - I Had The Blues But I Shook Them Loose
Brilliant Colors - Introducing
Built To Spill - There Is No Enemy
The Cribs - Ignore The Ignorant
Colonies - Thirty Thousand
Crocodiles - Summer Of Hate
Daniel Land & The Modern Painters - Love Songs For The Chemical Generation
Das Pop - Das Pop
Deep Cut - My Thoughts Light Fires
Diane Birch - Bible Belt
Dinosaur Jr. - Farm
Doves - Kingdom Of Rust
eaststrikewest - w o l v v e s
Electric Assembly - White Splinter
The Enemy - Music For The People
Engineers - Three Fact Fader
The Fauns - The Fauns
The Flaming Lips - Embryonic
Fleeting Joys - Occult Radiance
Franz Ferdinand - Tonight
Girls - Album
Gliss - Devotion Implosion
Guitar - Friends
Hatifnats - Before It Is Too Late
Headlights - Wildlife
The Horrors - Primary Colours
Idlewild - Post Electric Blues
Immanu El - Moen
JET - Shaka Rock
Julian Casablancas - Phrazes For The Young
Kasabian - West Ryder Pauper Lunatic Asylum
Kyte - Science For The Living
The Legends - Over And Over
Letting Up Despite Great Faults - Letting Up Despite Great Faults
Lily Allen - It's Not Me, It's You
Locksley - Be In Love
The London Apartments - Signals & Cities Are Forever
Mando Diao - Give Me Fire
Mando Diao - The Malevolence Of Mando Diao
Manic Street Preachers - Journal For Plague Lovers
Mew - No More Stories Are Told Today, I'm Sorry, They Washed Away
Morrissey - Years Of Refusal
Murmansk - Eleven Eyes to Shade
Muse - The Resistance
Noel Gallagher - The Dreams We Have As Children
The Pains Of Being Pure At Heart - The Pains Of Being Pure At Heart
The Pastels / Tenniscoats - Two Sunsets
Phoenix - Wolfgang Amadeus Phoenix
A Place To Bury Strangers - Exploding Head
The Postmarks - Memoirs At The End Of The World
The Raveonettes - In And Out Of Control
The Rifles - The Great Escape
Ringo Deathstarr - Sparkler
Scarlet Youth - Breaking The Patterns
Snow Patrol - Up To Now - The Best Of
Solar Powered People - Living Through The Low
Stereophonics - Keep Calm And Carry On
A Sunny Day In Glasgow - Ashes Grammar
The Sunshine Factory - Vintage Revolution
Super Furry Animals - Dark Days/Light Years
Syntaks - Ylajali
The Temper Trap - Conditions
Times New Viking - Born Again Revisited
Tinted Windows - Tinted Windows
Trashcan Sinatras - In The Music
The Twilight Sad - Forget The Night Ahead
Twisted Wheel - Twisted Wheel
U2 - No Line On The Horizon
The View - Which Bitch?
Weezer - Raditude
White Lies - To Lose My Life
The XX - xx
Yeah Yeah Yeahs - It's Blitz!
Yppah - They Know What Ghost Know
800beloved - Bouquet

[邦楽]
くるり - 魂のゆくえ
相対性理論 - ハイファイ新書
Perfume - ⊿
100s - 世界のフラワーロード
the pillows - Once upon a time in pillows
the pillows - OOPARTS
the pillows - Rock stock & too smoking the pillows
marble - 空想ジェット!
ROUND TABLE - FRIDAY, I'M IN LOVE

合計90枚

取り急ぎリストを羅列するだけに留めておきますが、年明けの各種ランキング記事を楽しみにお待ちください。

2009年期待の新作アルバム&ライブ

フランツ・フェルディナンドの来日公演のチケットを遂に確保。送料・手数料含めて定価+α程度掛かってしまいましたが、Zeppクラスのハコでフランツが見られるのだから背に腹は代えられません。ついでにコールドプレイの来日公演のチケットも確保しました。こちらは定価の7割弱程度の値段でゲットしたのでちょっとお得。

2月は4回ライブに行きます。

・2月10日(火):Franz Fedinand@Zepp Tokyo
・2月12日(木):Coldplay@さいたまスーパーアリーナ
・2月18日(水):Eric Clapton@日本武道館
・2月27日(金):Travis@東京国際フォーラム


フランツは整理番号A500番台だからやや後ろの方かな。コールドプレイはアリーナALブロック600番台(多分アリーナAブロックの後ろの方)、エリック・クラプトンはスタンド席で、トラヴィスは2階席。席が後方のライブが多いのでまったり見てくることにします。

ライブチケット代による損失補填のため、残りの日程はできるだけバイトで埋めることにします。バイトはコンサートスタッフなのでコンサート三昧の2月になりそう。といっても、不安定なバイト先なので希望の現場に就ける確率は5割程度ですが……。つまり、皮算用の半分程度しか実際には稼げないことになります。

今日は2009年3月までにリリースされる期待の新作アルバムの紹介をしようと思います。

リリース日はすべて国内盤準拠です。

◆Tonight - Franz Ferdinand(リリース日:2009/1/21)
まずはフランツ・フェルディナンドから。1月21日にリリースされた3rdアルバム『Tonight』は購入済み。聴いてみたところ、あからさまにキャッチーでポップだった前作に比べてかなりダークでミニマルな路線にシフトしている模様。メンバー曰く、夜から朝にかけて続くダンスフロアの熱気と退廃を表現したというのが伝わってくる。ギターリフも抑えめで派手な転調も少なく、ベースにフォーカスが当てられており、タイトルに偽りなくまさに夜の雰囲気漂うアルバム。相変わらず1曲目は外してこないけどキャッチーな曲が少ない分、賛否両論のアルバムになるだろうなあ。10日のライブが楽しみ!

▼先行シングル:"Ulysses"



◆Occult Radiance - Fleeting Joys(リリース日:2009/1/22)
ジョン&ロリカ夫妻によるアメリカの宅録シューゲイザー・ユニット。その音はマイブラの正統な後継者とも形容される。その2ndアルバムがこれ。前作はインディーズにもかかわらず日本国内だけで1000枚以上もの売り上げを記録した。現在1stは入手困難(iTunes Storeで音源は入手可能)。私はディスクユニオンで既に購入して聴いてみたところ、メランコリックな1stに比べてかなりサイケデリックな音作りになっている。脱・マイブラの方向性を模索したのかな。ともあれ、インディーズ色が拭いきれなかった1stよりもノイズの密度が増しており、相当聴きごたえがあるアルバムに仕上がっている。

▼MySpace


◆Hush - Asobi Seksu(リリース日:2009/2/11)
ヴォーカルは日本人女性のYUKI、あとはアメリカ人という異色のシューゲイザー・ユニット。ニューヨークで結成され、メンバーは自らのサウンドを「ドリーム・ポップ・ワールド」と表現しているように、ふわふわしたドリーミーなノイズ・サウンドが持ち味。歌詞は日本語と英語が入り乱れ、英語で歌う曲もあれば日本語で歌う曲もあり、二言語が錯綜している曲もあるという点も独特。基本的に日本語で歌われる曲は舌足らずで、このバンドが英語を母語とするリスナーをターゲットとしていることは明白。その証拠に、バンド名はふざけてるし(あえて意味は書かない)、1stアルバムの"Umi de no Jisatsu"っていう曲では「海で自殺をしよう~」と半ば確信犯的に歌っている。2月にリリースされる3rdアルバムは、先行シングルを聴く限りでは2nd以降、かなり癖がなくなってきて聴きやすくなっている印象を受けた。ロキノンでも紹介されたし、よりメジャーなバンドへと脱皮しようとしていることが伺える。最近のシューゲイザー系では一押し。素敵なバンドなのでぜひ聴いてみて!

▼先行シングル:"Me & Mary"



◆Which Bitch? - The View(リリース日:2009/2/11)
アークティック・モンキーズなんかと同じ世代のUKロックバンドで、2007年にリリースされた1stに続いて今作で2枚目。なんか私の周りでは大したことないバンド扱いされていて、自分も実際そう思ってた節があるけど、先行シングルは凄くかっこよくなっていてびっくりした。オアシスのからの影響を公言しているだけあって、初期オアシス色が強くなっている。これは期待できるかも。相変わらずやんちゃで青臭ささ全開なのもいい。

▼先行シングル:"5 Rebecca's"(YouTubeのは消されてた…)



◆Give Me Fire - Mando Diao(リリース日:2009/3/4)
スウェーデンのガレージ・ロックバンド。この手のロックバンドでは一番好きだから本当に楽しみ。先行シングルを聴くと、ストリングスを多用してみたりルーツに傾倒してみたりと迷いの感じられた4thから完全に吹っ切れたようだ。先行シングルは曲調もそうだけど、曲名からしてなんかフランツっぽい。再生回数も180万回を突破しているし、再ブレイクの兆しもある。リリースペースが早くてもう5枚目を出そうという気概も素晴らしい。2番目の映像はMTVで放送されたトレーラーなんだけど、これを見ると駄作の雰囲気が微塵も感じられない。これは傑作1stの再来か!? 昨年4月の来日公演も良かったし、今年も来日してくれたら絶対行く!

▼先行シングル:"Dance With Somebody"


▼MANDO DIAO-ALL EYES ON MTV 2009



◆Beginners Luck - Ripchord(リリース日:2008/11/21)
実は最近のUK新人勢では一押しのバンド。2007年にEPを出したまま全くアルバムがリリースされる気配がなかったのに、いつの間にかiTunes Store UK限定で2008年11月にアルバムをリリースしていたことをつい最近知った。試聴してみたけどポップでかなり良いかも。初期ビートルズっぽくもある。ポップ色の強いバンドだから好き嫌いが分かれるかもしれないけど、ザ・ビュー、クークスあたりが好きな人は気に入ると思う。デビューシングルからチェックし続けてきたバンドなのでぜひフィジカルリリースしてほしい。YouTubeとMySpaceのリンクも張っておきます。

▼"Lock Up Your Daughters"


▼MySpace


何かお勧めのバンドやアルバムがあったら教えてください。

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